コージェネレーションシステム
総合エンジニアリング技術でコージェネのリーディングカンパニーへ。
コージェネレーション施設、廃棄物処理施設、宇宙関連施設など、高い安全性と品質、性能が求められる高度なプラント建築に古くから携わってきました。その技術を生かし、現在ではプラント建設において、メインコントラクターとして計画から設計、調達、施工、試運転までを一括で行うEPC(Engineering, Procurement, Construction)案件を多く手掛けています。
タイ新菱では2006年の初コージェネレーションプロジェクト “スワンナプーム空港におけるコージェネレーション及び地冷プラント工事” から約15年間で、様々なコージェネレーションプラントをEPCコントラクター(エンジニアリング、調達、建設、コミッショニング)として受注してきました。
今日では、タイで多くのSPPプロジェクトが非常に短期間で開発されています。タイ新菱は、多岐にわたる発電システムに対応するために、革新的にチームを発展させました。弊社はより多くのプロジェクトを完了し、大気汚染を減らす、エネルギーを節約する、地球温暖化に対策を講じる、新たなエネルギー資源を効果的に使うといった、目的を実現していきます。
コージェネレーションシステムとは
1つのエネルギー源から電気と熱など2つ以上の有効なエネルギーを取り出して利用するシステムです。
近年の地球規模での環境意識の高まり、発電装置の大容量化・高効率化によって、その重要性に改めて注目が集まっています。一般的には「熱」と「電気」を供給する、「熱電併給システム」として利用され、これらの熱と電気を供給するエネルギープラントが熱電併給プラント(CHPプラント)と呼ばれています。
通常はガスエンジンやガスタービン、燃料電池などで発電を行い、同時にその排熱を利用して給湯や冷暖房などを行う仕組みになっています。
従来のダムや火力発電などの大規模発電では、発電ロスや送電ロス(送電線の抵抗による電力の減衰)が大きく、エネルギーの利用効率は35~40%にとどまっています。
コージェネレーションシステムは、ビルの地下など、オンサイト(需要場所)に設置することができ、発電と共にその排熱でビルや地域の給湯や冷暖房が行えます。そのためエネルギー利用効率は約70~80%と高く、大きな省エネルギー効果が得られます。地球温暖化防止策として、CO2の排出を抑制することもでき、エネルギーの高効率活用システムとして注目を集めています。
コンバインドサイクル発電と熱電供給
コンバインドサイクル発電は、熱回収と蒸気によって放出される熱エネルギーを最小にし、ガスタービン式発電機により電力を作り出します。
コンバインドサイクルプロセスは、ガスタービンから出る排熱エネルギーを得る為、ガスタービンと蒸気タービン熱力学サイクルを廃熱回収ボイラー(HRSG)で結合します。第一に、機械エネルギーを生産し発電機を駆動する為に、燃料がガスタービンで点火されます。そして発電機は電力を発生させます。燃焼による高温廃熱はHRSGによって水を加熱し、高圧蒸気に変わります。高圧蒸気はより多くの発電のために蒸気タービンに供給されます。
コンバインドサイクル熱電供給発電プラントのため、低圧力蒸気の一部はプロセス蒸気として使用するため、蒸気タービンで抽出されます。そういったプロセス蒸気は直接工業利用者へ供給されたり、エアコンや冷却処理に使用する冷却水を製造する為に蒸気吸収冷却器に供給されます。
豊富な工事実績
►►►Bang Pa-In Cogeneration Project (1期工事)(2期工事)このプロジェクトはアユタヤ県バンパイン工業団地に位置する熱電供給発電プラント(一期110MW、二期120MV)です。2008年の一期工事から2017年の二期工事までお客様からの高い信頼を受け、設計から資機材調達、建設、試運転(EPC)で一括受注しプロジェクトを進めて参りました。 プロジェクト概要 : このプロジェクトはガスタービン発電機(GTG)2基、廃熱回収ボイラー(HRSG)2基、蒸気タービン発電機1基、補助ボイラー1基で構成されています。
施主 : Bang Pa-In Cogeneration
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►►►スワンナプーム国際空港コージェネレーションプラント・地域冷房システム
場所 : サムットプラカーン県, スワンナプーム空港 プロジェクト概要 : このプロジェクトはスワンナプーム国際空港への熱電供給設備と地域冷房プラントからの冷水供給システムで構成されています。 構成
施主 : DISTRICT COOLING AND POWER PLANT CO.,LTD. (DCAP) 工期: 2004年1月 − 2006年9月 商業動作日付 : 2006年9月 |