製造工程

めっき液の設計

めっき液は、金属塩、還元剤の他、各種有機酸や微量添加剤など、多種多様な成分から構成されているため、組成の組み合わせは無限にあります。

その組み合わせの中からお客様や社会のニーズを満たす新製品を開発するために、絶え間無く試験を繰り返し、豊富なデータやノウハウを蓄積しています。
そうした日々の取り組みをベースとしてWEEE/RoHS規制対応の製品や新素材への対応などの新製品を次々に生み出しています。
設計しためっき液の組成は各製造工場に送られ、厳格な品質基準に沿ってめっき液の生産が行われています。
なお開発した製品の組成表や、生産工程表などは全てISO9001の基準に沿って保管されています。

原材料の受入

製品の品質向上のためには、高品質な原材料の調達力強化が欠かせません。
そのため当社では国内外の原材料サプライヤへの指導や密接な情報交換に力点を置いた取り組みを展開しています。

荷下ろし作業

四日市製造工場の分析室

原材料は、分析するだけでなくめっき液を試験調合し、問題がないことを確認した上で、実際の生産に使用しています。

めっき液の調合

めっき液の調合は、商品性能を厳守するため、組成表の規格値に各成分濃度が適合するよう慎重な管理が求められます。
そのため当社ではISO9001の管理方法に基づき、原材料投入作業は作業者と管理者の2名体制で実施することで、調合ミスを防止しています。
また調合作業中のめっき液の状態は全て記録・保管していますので、万一の不具合の際にも速やかにトレースすることが可能です。

原材料投入作業

液温を記録するスタッフ

製造記録はいつでもトレース可能なように
一定期間保管しています。

分析

調合作業終了後のめっき液は、工場内の分析室で組成を分析します。
pHや金属塩の濃度などの基本的な項目だけでなく、有機酸類の濃度や、微量添加剤の濃度などもすべてチェックし、合格した製品のみを出荷しています。
製品のサンプルは、製造記録と同様、一定期間保管されていますので、万一の不具合の際にも、再分析することが可能です。