| 最適な表面処理の設計 |
製品の設計図面には必ずサイズが0.1mmや0.01mm単位で記載されています。しかし表面処理の欄には「シルバーメッキ」や「ユニクロメッキ」「黒塗装」などとしか書かれていない事が往々にして存在します。
しかし使用目的に依り、前処理方法、下塗り、塗装樹脂の種類、厚みなどすべてが違うことは容易にご想像できるでしょう。このような曖昧な記載では表面処理メーカーは何を何μ付ければよいのか、全くわからず困ってしまいます。
そういう詳細な条件が分からない場合でも見積依頼が来れば、表面処理メーカーとしては一応形だけでも見積書を提出しなければいけません。そういう場合は、保険を掛けて高めの単価を書いておくことが実際にあります。
■それではその製品に最適な表面処理の仕様はどの様に決定すればいいのでしょうか?
もちろん表面処理にお詳しい設計者の方はその種類や膜厚まで決めて図面に記載すればいいでしょう。
表面処理にお詳しくない方は加工目的を処理メーカーに明示したり、一緒に打ち合わせをすることで品質、価格の両方に競争力をもった条件が明確になります。
餅は餅屋です。専門メーカーに任せた方が過剰品質でない最適条件が出来ます。
| 品質・価格・納期 |
■品質について
フッ素樹脂コーティングは、基材とコーティング剤との接着をいかに高めるかが重要なポイントです。
そのため、使用される環境を詳しく教えていただき、用途にマッチした選択を行い加工致します。
■価格について
お客様の要求に合わせて、コーティングの仕様を決めますので、見積もりは都度見積もりが原則となります。
見積もりをする際に、基準となる要素は以下のようなものです。
1.面積 2.膜厚 3.加工材料の種類 4.形状 5.重量 6.数量
7.マスキングの有無 8.納期 9.荷姿
■納期について
指示が無い場合は、1週間とお考えください。
■加工を依頼される前に
1 基材の汚れ具合はどの程度でしょうか?
あまりひどい場合は、クリーニング費用が発生いたします。
2 基材の耐熱性は?
400℃前後の熱を掛けて焼成いたします。薄い加工物等は、残留応力で歪む可能性があります。
また、耐熱性の無い部品は事前に外してください。
3 加工しては困る場所はありますか?
予めご指示ください。色々な方法により、マスキング処理を致します。