ミャンマー国境などで工業団地整備へ 東西・南北回廊に対応-タイ政府
タイ工業団地公社(IEAT)のウィラポン副総裁は6日、ミャンマー国境などに計4カ所の工業団地を建設すると発表した。ミャンマーからタイ、ラオス、カンボジア、ベトナムを通る「東西回廊」などの連結性を重視したもので、拠点となる国境付近で産業育成を図っていくのが狙いという。
建設を最優先するのはミャンマーに接するカンチャブリ県に建設するプナムロン工業団地で、2016年中に完成する。広さ500~1000ライ(1ライ=1600平方メートル、80~160ヘクタール)で、事前調査は今年9月に終わる。ミャンマーではダウェイで大規模な工業団地計画が進んでおり、プナムロン工業団地はタイ側の「受け皿」と位置付ける。ミャンマー国境では北部ターク県メホソンにも工業団地を建設することで調査に入った。
一方、ラオス国境に近い北部チェンライ県チェンコンには2000ライの工業団地を設置する。中国雲南省からラオス、タイに延びる「南北回廊」に対応したもので、事前調査のため667万バーツの予算を用意した。
タイ国内では東北の有力県コンケンに工業団地を追加する。東北ではバンコクから約250キロ離れたナコンラチャシマ県(コラート)に工業団地があるものの、産業集積地が少なく、地域活性化などを目的に工業団地を追加する。
タイ工業連盟(FTI)のパユンサク会長は、政府構想について、2015年のASEAN経済共同体(AEC)創設を控え、近隣国との連結を重視する政策を支持すると指摘。ただ、民間企業には自然災害への懸念が根強いと述べし、こうした課題への対応が重要だと話している。
日付 : 2012年01月09日
By : 時事速報
建設を最優先するのはミャンマーに接するカンチャブリ県に建設するプナムロン工業団地で、2016年中に完成する。広さ500~1000ライ(1ライ=1600平方メートル、80~160ヘクタール)で、事前調査は今年9月に終わる。ミャンマーではダウェイで大規模な工業団地計画が進んでおり、プナムロン工業団地はタイ側の「受け皿」と位置付ける。ミャンマー国境では北部ターク県メホソンにも工業団地を建設することで調査に入った。
一方、ラオス国境に近い北部チェンライ県チェンコンには2000ライの工業団地を設置する。中国雲南省からラオス、タイに延びる「南北回廊」に対応したもので、事前調査のため667万バーツの予算を用意した。
タイ国内では東北の有力県コンケンに工業団地を追加する。東北ではバンコクから約250キロ離れたナコンラチャシマ県(コラート)に工業団地があるものの、産業集積地が少なく、地域活性化などを目的に工業団地を追加する。
タイ工業連盟(FTI)のパユンサク会長は、政府構想について、2015年のASEAN経済共同体(AEC)創設を控え、近隣国との連結を重視する政策を支持すると指摘。ただ、民間企業には自然災害への懸念が根強いと述べし、こうした課題への対応が重要だと話している。
日付 : 2012年01月09日
By : 時事速報