一一年の国内自動車生産 前年比11.4%減に 東日本大震災、タイ大洪水が打撃
タイ工業連盟(FTI)自動車部会が一月一八日に発表した二〇一一年の自動車生産台数は145万7795台にとどまり、過去最高を記録した一〇年の164万5304台から11・40%減少した。東日本大震災とタイ大洪水でサプライチェーンが二度にわたって寸断されたことが主因。国内生産の収縮にともない国内販売は微減、輸出台数も減少した。
一一年一二月の自動車生産台数は9万9426台で、一一月期に比べると319・61%増加した。一一月はサプライチェーン寸断による操業停止の影響から生産台数は2万3695台にまで落ち込んでいた。工場が冠水したホンダを除く自動車各社は一一月中に操業を再開しているが、部品工場被災による部品不足はなお続いている。自動車の生産台数は九月に17万台超と、月間の生産台数で過去最高を記録したものの、一〇月には約5万台に落ち込み、一一月には2万台超まで収縮していた。一二月の生産台数は回復しているものの、前年一二月との比較では27・64%減となっている。
一二月の自動車生産の車種別内訳は、乗用車が3万4036台、前年同月比32・71%減となり、3か月連続のマイナス成長となった。ただし一二月の乗用車生産台数は一一月の1万94台に比べると大幅に改善している。一二月のトラックの生産台数は6万5351台で前年同月比24・67%減。一一月の1万3578台から改善した。トラックのうち1トン・ピックアップ車の生産台数は6万3170台、同25・27%減となった。
一二月の輸出向け生産台数は4万4436台、前年同月比34・86%減。国内販売向け生産台数は5万4990台、前年同月比20・52%減だった。
一一年通年の自動車生産台数は145万7795台で前年同期比11・40%減。FTI自動車部会は洪水がアユタヤ県、パトゥムタニ県の7つの工業団地を直撃した直後の一〇月下旬の段階で、通年の自動車生産台数は一〇年並みの165万台を維持すると見ていたが、大洪水の影響は想像以上に大きかった。タイの自動車工業は一一年上半期も東日本大震災による部品不足に直面。四、五月に減産を余儀なくされている。震災の影響を払拭したのは八月以降で、震災による減産分を取り戻すべく大増産態勢に入った矢先に大洪水という新たな危機に見舞われた。FTIが年初に見積もった一一年の生産台数は180万台。実際の生産台数が145万台であることから、タイの自動車工業は35万台の減産を余儀なくされたことになる。
一一年の生産台数の車種別内訳は、乗用車が53万7987台で前年比2・96%減。トラックの生産台数は91万9348台で前年比15・69%減となった。うち1トン・ピックアップ車の生産台数は89万9200台、同15・71%減となった。
日付 : 2012年01月23日
By : 週刊タイ経済
一一年一二月の自動車生産台数は9万9426台で、一一月期に比べると319・61%増加した。一一月はサプライチェーン寸断による操業停止の影響から生産台数は2万3695台にまで落ち込んでいた。工場が冠水したホンダを除く自動車各社は一一月中に操業を再開しているが、部品工場被災による部品不足はなお続いている。自動車の生産台数は九月に17万台超と、月間の生産台数で過去最高を記録したものの、一〇月には約5万台に落ち込み、一一月には2万台超まで収縮していた。一二月の生産台数は回復しているものの、前年一二月との比較では27・64%減となっている。
一二月の自動車生産の車種別内訳は、乗用車が3万4036台、前年同月比32・71%減となり、3か月連続のマイナス成長となった。ただし一二月の乗用車生産台数は一一月の1万94台に比べると大幅に改善している。一二月のトラックの生産台数は6万5351台で前年同月比24・67%減。一一月の1万3578台から改善した。トラックのうち1トン・ピックアップ車の生産台数は6万3170台、同25・27%減となった。
一二月の輸出向け生産台数は4万4436台、前年同月比34・86%減。国内販売向け生産台数は5万4990台、前年同月比20・52%減だった。
一一年通年の自動車生産台数は145万7795台で前年同期比11・40%減。FTI自動車部会は洪水がアユタヤ県、パトゥムタニ県の7つの工業団地を直撃した直後の一〇月下旬の段階で、通年の自動車生産台数は一〇年並みの165万台を維持すると見ていたが、大洪水の影響は想像以上に大きかった。タイの自動車工業は一一年上半期も東日本大震災による部品不足に直面。四、五月に減産を余儀なくされている。震災の影響を払拭したのは八月以降で、震災による減産分を取り戻すべく大増産態勢に入った矢先に大洪水という新たな危機に見舞われた。FTIが年初に見積もった一一年の生産台数は180万台。実際の生産台数が145万台であることから、タイの自動車工業は35万台の減産を余儀なくされたことになる。
一一年の生産台数の車種別内訳は、乗用車が53万7987台で前年比2・96%減。トラックの生産台数は91万9348台で前年比15・69%減となった。うち1トン・ピックアップ車の生産台数は89万9200台、同15・71%減となった。
日付 : 2012年01月23日
By : 週刊タイ経済