洪水対策を徹底=ASEAN6億人市場の統括拠点に-タイ・セミナーで駐日大使
国際機関の日本アセアンセンターは31日、都内でタイの投資・観光セミナーを開いた。ウィーラサック・フートラクーン駐日タイ大使は、洪水対策として治水事業などに短期的に総額1兆円を投じることを表明。日系企業の東南アジア諸国連合(ASEAN)から日本への送金利益が既に中国からの分を上回っていることに触れ、「(免税措置のある)タイに地域統括会社を設置し、ASEAN域内6億人の人口を生かすことを勧める」と積極的な投資を求めた。
また、同大使は「タイは日本の自動車業界にとって、最も大きな製造拠点」と述べ、「2015年には年間の自動車生産台数が230万台に増加し、世界10番目となる見通しだ」と同産業が今後も同国で順調に発展していくことを強調した。
さらに、「昨年の洪水で迷惑をかけたことを申し訳なく思っている。タイは日本を世界の中でもナンバーワンのパートナーとみている」と語り、長期的にもチャオプラヤ川の堤防を強化し、洪水対策を徹底する考えを明らかにした。また、「被災企業の法人税は8年間免除する」などの救済策も説明した。
ASEAN地域の主要な幹線道路である東西回廊と南北回廊が交差するタイの地理的好条件にも言及。15年の域内関税撤廃も念頭に「(タイは)ASEANの新たなハブになる」と意欲を見せた。国内でも鉄道や道路などのインフラに5兆7000億円を投じる考えを示し、「こうした開発に日本企業が参入することも可能」と投資を促した。
日付 : 2012年02月01日
By : 時事速報
また、同大使は「タイは日本の自動車業界にとって、最も大きな製造拠点」と述べ、「2015年には年間の自動車生産台数が230万台に増加し、世界10番目となる見通しだ」と同産業が今後も同国で順調に発展していくことを強調した。
さらに、「昨年の洪水で迷惑をかけたことを申し訳なく思っている。タイは日本を世界の中でもナンバーワンのパートナーとみている」と語り、長期的にもチャオプラヤ川の堤防を強化し、洪水対策を徹底する考えを明らかにした。また、「被災企業の法人税は8年間免除する」などの救済策も説明した。
ASEAN地域の主要な幹線道路である東西回廊と南北回廊が交差するタイの地理的好条件にも言及。15年の域内関税撤廃も念頭に「(タイは)ASEANの新たなハブになる」と意欲を見せた。国内でも鉄道や道路などのインフラに5兆7000億円を投じる考えを示し、「こうした開発に日本企業が参入することも可能」と投資を促した。
日付 : 2012年02月01日
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