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三菱自、欧州生産撤退を検討 自動車大手で初、来年にも-タイなどに経営資源シフト

 三菱自動車が欧州での自動車生産の撤退を検討していることが6日、分かった。2013年にもオランダ子会社での製造を打ち切る見通し。債務危機による欧州での新車需要の低迷を受けた措置で、日本の自動車大手で欧州生産からの撤退は初めて。

 同社は中長期的にも欧州での生産は採算が合わないと判断し、今後はタイを中心に新興国での生産拡充に経営資源をシフトする。
 
 同社は現在、オランダの生産子会社「ネッドカー」(ボーン市)の工場で、小型車「コルト」、スポーツ用多目的車「アウトランダー」を生産し、欧州域内で販売している。年産能力は20万台だが、12年3月期の西欧での販売台数は11万3000台にとどまる見通し。欧州地域の予想営業損益が220億円の赤字に陥る主因となっている。

 生産打ち切り後、従業員約1500人の雇用確保のため、工場は他メーカーへの売却による存続を軸に検討し、労働組合などと協議に入る見込みだ。

 ネッドカーは91年設立。01年には合弁相手のボルボ・カーから株式を買い取り全額出資子会社としている。


日付 : 2012年02月06日

By : 時事速報

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