富士ゼロックス（タイランド）の本多雅社長は７日、今年３月期の売上高が約４２億バーツと
なり、前期比から約１５％増えるとの見通しを明らかにした。年度初めに２０％増を予想したものの、洪水の影響により目標をやや下回った。２０１３年３月期は２０％以上の増収を目指す。

　タイ国内の複写機市場は年間約７万台で、うち半分は中古機となっている。富士ゼロックスの市場シェアは約１８％だが、カラー機で５０％超のシェアを確保するなど高品位分野が強く、売上規模では国内１位を確保している。首都圏ではソリューション事業を強化するほか、中小企業向け市場も開拓する方針。地方部では昨年だけで約２０県に代理店を設置。最終的には１県１カ所に代理店を配置する。

　タイで販売する量販機は中国工場から輸入している。タイを含めた東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）市場は年間２桁成長しており、同社はＡＳＥＡＮに生産拠点を確保することも検討している。


日付 : 2012年02月07日

By : 時事速報