7工業団地の輪中堤建設 資金支援の枠組定まらず
ポンサワット・サワディパット工業相は二月二四日、先の大洪水で冠水した7工業団地の輪中堤強化のための資金について、枠組作りが難航していることを認めた。政府は、政府貯蓄銀行が年0・01%の金利で堤防建設資金を融資する案をまとめていたが、支援をより手厚くする必要があることが後に判明した。政府はタイ工業団地公団(IEAT)が管轄する工業団地に対しては、建設費24億バーツの3分の2を国が提供し、残りを政府貯蓄銀からの借入とする案をまとめている。しかしポンサワット大臣によれば、バンカディ工業団地は工業省工場局が管轄しているため扱いが難しくなっている。国営企業であるIEATは法的な縛りが少ないが、政府機関である工場局の場合には民間支援にあたって各種法規の整合性を見なければならず、調整は厄介なものになる。ポンサワット大臣は、IEATが収益から借入金を返済できるよう国庫納付金を免除する可能性も示唆している。また別の可能なオプションとして日本の国際協力機構(JICA)からの資金支援も想定している。
日付 : 2012年03月05日
By : 週刊タイ経済
日付 : 2012年03月05日
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