海外投資マネーの流入傾向 債券市場協会は持続を予測
タイ債券市場協会(TBMA)のニワット・カンチャナプーミン会長によれば、海外投資マネーのタイ債券市場への流入が続いている。同会長によれば、今年に入ってから2000億バーツの投資マネーが流入しており、外国人投資家は500億バーツ超を買い越している。
タイの金利が先進国に比べて高いことに加え、最近のバーツ高からも外国人投資家のリターンが増えている。ニワット会長は、海外投資マネーのタイ資本市場への流入は持続し、企業と政府による新発債の供給も増える好循環が続くと期待している。憲法裁判所は洪水対策での3500億バーツ借入の緊急勅令を合憲と判断し、三月五日までに上下両院が緊急勅令を承認したことで、新規の国債発行が加速する見通しにある。ただしタイ中央銀行が低金利を維持しそうで、利回りはさほど大きくは上昇しないと見ている。またニワット会長は、タイ債券市場での運用ニーズは高水準にとどまっているが、EUの公的債務危機は投資マインドを悪化させるリスク要因になると警戒している。
一方、アジア・プラス証券調査部は、昨年一一月から今年二月半ばまでに海外投資マネーのタイ株式市場へのネットインフロー額が504億バーツに達していることを明らかにし、目先、600億バーツに増加すると予測している。同調査部によれば、外国人投資家が10億バーツを買い越すごとにタイ証券取引所(SET)の株価指数は2・47ポイント上昇する。
日付 : 2012年03月12日
By : 週刊タイ経済
タイの金利が先進国に比べて高いことに加え、最近のバーツ高からも外国人投資家のリターンが増えている。ニワット会長は、海外投資マネーのタイ資本市場への流入は持続し、企業と政府による新発債の供給も増える好循環が続くと期待している。憲法裁判所は洪水対策での3500億バーツ借入の緊急勅令を合憲と判断し、三月五日までに上下両院が緊急勅令を承認したことで、新規の国債発行が加速する見通しにある。ただしタイ中央銀行が低金利を維持しそうで、利回りはさほど大きくは上昇しないと見ている。またニワット会長は、タイ債券市場での運用ニーズは高水準にとどまっているが、EUの公的債務危機は投資マインドを悪化させるリスク要因になると警戒している。
一方、アジア・プラス証券調査部は、昨年一一月から今年二月半ばまでに海外投資マネーのタイ株式市場へのネットインフロー額が504億バーツに達していることを明らかにし、目先、600億バーツに増加すると予測している。同調査部によれば、外国人投資家が10億バーツを買い越すごとにタイ証券取引所(SET)の株価指数は2・47ポイント上昇する。
日付 : 2012年03月12日
By : 週刊タイ経済