富山県に本店を置く北陸銀行は２０日、タイ・バンコクに駐在員事務所（馬場正樹所長）を
開設した。ニューヨーク、ロンドン、上海、大連、シンガポールに次ぎ、同行として６番目の海外拠点となる。バンコク事務所は、タイのほか、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーを担当する。
　
　同日、バンコク市内のホテルで記者会見した高木繁雄頭取は、「タイとベトナムで１５０社超の顧客企業が進出しており、顧客サポートを強化するのが目的だ」と事務所設置の狙いを話した。顧客企業の内訳は、タイ１１７社、ベトナム４１社という。
　
　同頭取はタイについて、「洪水もあったが、大きな流れとして価値観を共有できる国で安定感があり、成長力もある」と述べ、今後も顧客企業の進出が続くとの見方を示した。北陸銀は、地元カシコン銀行と業務提携し人材も派遣中。高木頭取は、こうした関係も活用し、「中身の濃い事務所に発展させていきたい」と抱負を語った。


日付 : 2012年03月21日

By : 時事速報