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自動車・同部品の輸出 予想超えるペースで回復

 商業省国際貿易振興局は二〇一二年の自動車・同部品の輸出額が前年比11%増になると見積もっている。自動車工業は昨年の大洪水の影響を受けたが、復旧は急速で、自動車・同部品の輸出も予想以上の勢いで急回復しており、第2四半期には成長が加速しそう。輸出の回復は下半期に入ってからと見ていた同局の見通しを上回る回復ぶりとなっている。一一年の自動車・同部品の輸出額は123億4000万㌦で、前年比7・91%減少した。

 自動車輸出の明るい展望は、主に新興市場のピックアップ・トラックとエコカーの需要増がもたらしている。昨年のブラジル向け輸出は47・46%増、ベトナム向けは29・04%増、南アフリカ向けは24・88%増、インドネシア向けは20・50%増となった。タイは、自動車メーカーの高い信頼感により、エコカーの重要な生産拠点になっている。燃油価格の上昇基調からエコカーの需要と供給は今後増大していく見通し。タイ国内市場に強い需要があるため、自動車メーカーがタイでエコカーの生産を拡大し続ける限り、他の国にも輸出する高いポテンシャルも備わっていくことになる。タイ工業連盟によると、タイのエコカーの生産台数は一〇年の6万台から、一一年には10万台に増加した。一二年は20万台に達する見通し。

 国際貿易振興局は四月二六~二九日に、都内バンナー区のBITEC会議場で、第5回タイ自動車部品・アクセサリー見本市を開催する。代替エネルギー車用の部品や関連設備などで最新の技術を展示する。昨年の同見本市の入場者数は9481人。今年は少なくとも1万6000人の入場を期待している。出展企業は271社で、合計649のブースが設けられる予定。



日付 : 2012年03月19日

By : 週刊タイ経済

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