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タイ工場の再開記念式典=インラック首相ら出席-ホンダ

 ホンダは31日、昨年のタイ洪水で浸水した同国中部アユタヤ県の自動車工場で、
生産再開の記念式典を開催した。式典にはタイのインラック首相のほか、小島誠二駐タイ大使らが出席。ホンダの伊東孝紳社長は「ホンダにとって、タイはアジア・太平洋地域で最も重要な拠点の一つ。今後もタイ社会とともに発展していく」とあいさつし、工場を移転する考えはないことを強調した。

 インラック首相は、水害から約半年での工場復旧に敬意を示した上で「二度とこうした被害が起きないよう、今年の雨期までに水管理を徹底していく」と述べ、企業が安心して操業できる状況づくりに努める姿勢を示した。

 ホンダのタイ工場は、昨年10月4日に稼働停止。12月中旬の排水作業完了後、3カ月程度で設備の入れ替え、修復作業などを終え、3月26日に操業を再開した。

◇将来の自然災害に備え、基金創設=アジア・ホンダ・モーター
 ホンダのバンコクに拠点を置く地域統括会社「アジア・ホンダ・モーター」の小
林浩社長(ホンダ取締役)は31日、今後の洪水など自然災害に備え、新たに基金を創設することを明らかにした。ホンダ財団の下に「ホンダ・タイランド・ファンド」を設置。災害が起きた場合に、タイ社会のために役立てるのが狙いで、初年度に3億バーツ(約8億円)、最大で10億バーツ(27億円)の規模の基金に拡充していく。

 小林社長によると、四輪車1台を販売するごとに1000バーツ、二輪車1台に付き100バーツ、汎用エンジン1台に付き10バーツを基金に納めていく。小林社長は、「自然災害は起きてほしくないが、万が一の場合には基金を活用し、タイのために使う」と話した。



日付 : 2012年04月02日

By : 時事速報

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