熱延コイル製造のＳＥＴ上場企業、Ｇスチール社の荻野龍三社長は三月二七日、２９４億バーツの債務を債務株式化を通じて再構成するための債権者との協議が合意に達したと発表した。負債額は６０億バーツに圧縮され、７０～８０億バーツの債務リストラによる特別利益が発生するという。負債自己資本倍率も１・９５倍から０・６倍に改善する。

　債務リストラ計画の下では、ＧＳノート・ホールディング社と名付ける新会社が設立され、債権者がＧスチールの子会社のＧＪスチールの既存債券を買い取る。ＧＳノートは債券の買取代金を新株で支払い、この株式をＧスチールの株式と交換する。このほか１０３億ユニットのワラントを私募発行し、Ｇスチールに５０億バーツを融資する外国の銀行に割り当てる。Ｇスチールは３０９億７９００万の新株を発行し、登録資本金を１７０億２０００万バーツから４８０億バーツに増やす。Ｇスチールが四月三〇日に開く株主総会前にリストラは完成する予定としている。


日付 : 2012年04月02日

By : 週刊タイ経済