ＪＦＥスチールは１１日、タイ子会社「ＪＦＥスチール・ガルバナイジング・タイランド（ＪＳＧ、守田義之社長）」の本社社屋（同国東部ラヨン県）がこのほど完成し、ＪＳＧ本社事務所がバンコクから同所に移転したと発表した。ＪＳＧは、同県ヘマラート・イースタンシーボード工業団地に自動車向け溶融亜鉛メッキ鋼鈑の製造工場を建設中。新工場は来年４月稼働予定で、ＪＳＧは営業活動など生産開始に向けた準備を本格化させる。

　ＪＳＧ本社事務所は、新工場と同じ敷地内に建設された。ＪＦＥスチールは０８年１１月にＪＳＧを設立。１１年２月に新工場の起工式が行われ、工事の進ちょく状況は、「来年４月の稼働に向け、ほぼ順調に進んでいる」（ＪＦＥスチール）という。ＪＳＧの社員数は、既に１５０人（うち日本人出向者１４人）に増え、工場稼働時までに２４０人体制とする予定だ。

　新工場への投資額は約３億ドル（約２４０億円）。生産能力は年４０万トン（自動車１００万台分）で、主に日系自動車メーカー向けに鋼鈑を供給していく。


日付 : 2012年04月12日

By : 時事速報