東芝タイランド 新たな場所に新工場
東芝は一三年に10億バーツ超を投資してタイに新工場を設ける。東芝のタイ生産拠点はパトゥムタニ県のバンカディ工業団地に集積しているが、洪水リスクを考慮して別の立地で新工場を設ける方針。東芝タイランドの会長で、バンカディ工業団地運営会社の会長も務めるコープカン・ワタナウォランクン女史は新工場について、東芝のハイエンド電化製品向けの重要コンポーネントを造るとのみ明らかにしている。年間生産能力は200万個。
コープカン女史は洪水と保険は日本企業の最上位の懸念で、タイ政府の洪水防止計画を信頼しているものの、進捗状況も密接に目配りしていると述べている。日本企業はこのほかにも労働者不足と労働コストの上昇も懸念している。東芝は工場へのロボット導入で省力化を進めるとともに、相対的に付加価値の大きい商品の生産を進めることにしている。
同女史によれば、バンカディ工業団地の36の工場のうち約6割は操業を再開している。四~六月に5工場、七~九月に2工場、一二月までに1工場が再開予定。3社が保険金請求と原料確保に動いており。2社は工場を閉鎖し、別の1社は他に移転する。コープカン女史は東芝の9工場について、今後12か月以内に通常操業に戻すとしている。今年二月には洗濯機、蛍光灯の工場が稼働率29%、25%で生産を再開した。東芝は洪水リスク軽減のため、他の場所に1、2棟の倉庫を借りることも計画している。バンカディ工業団地は団地を囲む総延長9・5㌔㍍の輪中堤の建設に着手している。工費は5億8000万バーツで、現在の進捗率は12%。今後2か月以内に完成予定。
大洪水の影響で多くの東芝の商品が不足したが、一一年一〇月から一二年三月の売上高は前年比7%増となったもよう。コープカン女史は景気と消費者の購買力は迅速に回復していると述べている。今年三月末に期末を迎える一一年度の東芝タイランドの売上高は90億バーツに達したもよう。一二年度は前年比15%増を目指す。
日付 : 2012年04月09日
By : 週刊タイ経済
コープカン女史は洪水と保険は日本企業の最上位の懸念で、タイ政府の洪水防止計画を信頼しているものの、進捗状況も密接に目配りしていると述べている。日本企業はこのほかにも労働者不足と労働コストの上昇も懸念している。東芝は工場へのロボット導入で省力化を進めるとともに、相対的に付加価値の大きい商品の生産を進めることにしている。
同女史によれば、バンカディ工業団地の36の工場のうち約6割は操業を再開している。四~六月に5工場、七~九月に2工場、一二月までに1工場が再開予定。3社が保険金請求と原料確保に動いており。2社は工場を閉鎖し、別の1社は他に移転する。コープカン女史は東芝の9工場について、今後12か月以内に通常操業に戻すとしている。今年二月には洗濯機、蛍光灯の工場が稼働率29%、25%で生産を再開した。東芝は洪水リスク軽減のため、他の場所に1、2棟の倉庫を借りることも計画している。バンカディ工業団地は団地を囲む総延長9・5㌔㍍の輪中堤の建設に着手している。工費は5億8000万バーツで、現在の進捗率は12%。今後2か月以内に完成予定。
大洪水の影響で多くの東芝の商品が不足したが、一一年一〇月から一二年三月の売上高は前年比7%増となったもよう。コープカン女史は景気と消費者の購買力は迅速に回復していると述べている。今年三月末に期末を迎える一一年度の東芝タイランドの売上高は90億バーツに達したもよう。一二年度は前年比15%増を目指す。
日付 : 2012年04月09日
By : 週刊タイ経済