最低賃金、予定通り再引き上げへ 来年、70県で一律300バーツ-タイ労相
タイ労働省は20日、最低賃金の引き上げに関して意見交換する経済界との会合の中で、
2013年4月に全国70県で予定している最低賃金300バーツへの一律引き上げを計画通り実施する方針を明らかにした。パドゥームチャイ労相が表明した。民間側は、2015年まで実施を見合わせるよう求めたが、労相は「来年の引き上げ後は、15年まで最低賃金を引き上げることはない」(バンコク・ポスト)と述べ、民間側に理解を求めた。
タイ工業連盟(FTI)などは、今年4月1日にバンコクなど7都県で最低賃金300バーツへの先行実施が行われたことについて、「影響が大きい」として、他の70県の引き上げ時期の延期を求めていた。しかし労相は、「最低賃金を1日500~700バーツとすることを提案する企業さえあるが、適応できない企業があり政府としてそれはできない」(同)と述べ、300バーツへの引き上げは対応可能だとの認識を示した。
タイの最低賃金は今月、バンコクなど7都県で300バーツ、それ以外の70県で40%の引き上げが実施された。例えば、多数の工業団地が集積する東部チョンブリ県では273バーツとなり、来年4月に300バーツに再び引き上げられる。
タイ政府は、賃上げが内需拡大に寄与すると説明しているが、FTIは賃金上昇が「企業倒産」や「従業員の解雇」、「賃金の低い近隣国への資本逃避」を招くと主張し、再引き上げ延期を働き掛けている。
日付 : 2012年04月23日
By : 時事速報
2013年4月に全国70県で予定している最低賃金300バーツへの一律引き上げを計画通り実施する方針を明らかにした。パドゥームチャイ労相が表明した。民間側は、2015年まで実施を見合わせるよう求めたが、労相は「来年の引き上げ後は、15年まで最低賃金を引き上げることはない」(バンコク・ポスト)と述べ、民間側に理解を求めた。
タイ工業連盟(FTI)などは、今年4月1日にバンコクなど7都県で最低賃金300バーツへの先行実施が行われたことについて、「影響が大きい」として、他の70県の引き上げ時期の延期を求めていた。しかし労相は、「最低賃金を1日500~700バーツとすることを提案する企業さえあるが、適応できない企業があり政府としてそれはできない」(同)と述べ、300バーツへの引き上げは対応可能だとの認識を示した。
タイの最低賃金は今月、バンコクなど7都県で300バーツ、それ以外の70県で40%の引き上げが実施された。例えば、多数の工業団地が集積する東部チョンブリ県では273バーツとなり、来年4月に300バーツに再び引き上げられる。
タイ政府は、賃上げが内需拡大に寄与すると説明しているが、FTIは賃金上昇が「企業倒産」や「従業員の解雇」、「賃金の低い近隣国への資本逃避」を招くと主張し、再引き上げ延期を働き掛けている。
日付 : 2012年04月23日
By : 時事速報