日産自動車は２５日、高級セダン「シーマ」の新型モデルを、ハイブリッド車（ＨＶ）専用として５月２１日に発売すると発表した。２０１０年夏に旧型車の生産を中止したが、同ブランドの復活を求めるユーザーの声が根強く、２年弱での異例の再投入に踏み切った。西川広人副社長はシーマ復活を「日産がフルラインで勝負する決意表明だ」と強調した。

　価格は７３５万～８４０万円。「フーガ」をしのぐ国内最上位車種と位置付け、トヨタ自動車の「レクサス」や独ＢＭＷなどに対抗する。

　旧型に比べ、ホイールベースを１８センチ長くし、後部座席に十分な空間を確保。Ｖ型６気筒のエンジン（排気量３５００ｃｃ）と独自のＨＶシステムを搭載し、ガソリン１リットル当たりの燃費性能を旧型比２倍強の１８．８キロ（１０．１５モード）に向上させた。販売目標は今年度が２０００台、来年度以降が年間１０００台。

　シーマは１９８８年発売。同年の販売台数は約３万６４００台に上り、バブル期を象徴する高級車と呼ばれた。


日付 : 2012年04月25日

By : 時事速報