川澄化学工業は２７日、タイに血液バッグの新工場を建設すると発表した。投資額は約２６億円。今年７月に着工、２０１３年１２月の操業開始を目指す。新工場は、同社が既に工場を持つ同県東北部コラート工場（ナコンラチャシマ県）の敷地内に建設する。

　川澄化学は、コラート工場のほか、中部パトゥムタニ県ナワナコン工業団地内にも工場がある。同工場は昨年の洪水で被災し、今月１７日、約半年ぶりに一部操業を再開した。血液バッグは、従来ナワナコン工場で生産していたが、新工場建設後はコラートにほぼ移管する。ナワナコンは引き続き透析器具など医療機器の生産を行う。

　新工場の生産能力は、洪水前の１．５倍とする予定で、「世界的に需要拡大が見込まれ、世界への供給体制を確立するため、従来の生産能力を上回る工場を新設することにした」（管理部）という。また、建設場所に関しては、「水害リスク回避を図るため、海抜が高く懸念が少ないコラート工場敷地内に建設することとした」としている。


日付 : 2012年04月27日

By : 時事速報