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東芝セミコンダクター・タイ プラチンブリ県に工場移転

 東芝は四月二四日、プラチンブリ県304工業団地に新たに半導体工場を建設し、現在パトゥムタニ県バンカディ工業団地に立地する東芝セミコンダクター・タイランド社を移転させると発表した。ディスクリートの後工程(組み立て)を行なう新工場を建設する。

 東芝セミコンダクター・タイは、小信号デバイスやフォトカプラを製造している。小信号デバイスは電流・電圧を制御する半導体で、携帯電話やデジタル家電など、あらゆる電子機器に利用されており、今後もスマートフォンやタブレットPC向けを中心に市場が拡大していくことが見込まれている。また、フォトカプラは回路を絶縁する半導体で、産業機器を中心に幅広く利用されており、需要増が期待される。そこで最新ラインなどの導入により、現在の工場よりも高効率で生産性の高い最新鋭の工場を建設することで拡大する需要に対応する。

 304工業団地は海抜15~20㍍の高さに位置する。BCP(事業継続計画)の観点から建設地に決定した。建設予定地の敷地面積は現在の約1・4倍で、建物は2階建てとし、今年七月着工、一三年第2四半期の竣工を予定している。建物建設資金については昨年の洪水被害による保険金を当てる。

 東芝セミコンダクター・タイは、昨年一〇月の大洪水による被害を受け、操業を停止。日本のグループ拠点やマレーシアでの代替生産、アウトソーシングの活用などで対応してきたが、今後もBCPの観点から、当面の間、代替生産を継続していくとしている。


日付 : 2012年04月30日

By : 週刊タイ経済

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