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フォード/マツダのAAT 工場拡張でピックップ車増産

 フォードとマツダ合弁のオート・アライアンス・タイランド(AAT)は、2700万㌦を投じてラヨン工場の設備を増強し、ピックアップ車の生産能力を年間2万台上積みする。フォードの新型「レンジャー」とマツダの新型「BT・50」のタイでの販売が好調で、生産が追いつかないことが理由。

 AATはフォード、マツダの新型ピックアップ車の生産に対応するため、一一年に3億5000万㌦の設備投資を行なったばかり。フォード・タイは昨年一二月に新型レンジャーを発売して以来、1万6500台の予約注文を受けている。これまでの納車台数は5000台。一方のマツダも新型BT・50を今年一月に発売して以来、1万台を超える注文を得ているが、納車台数は3500台にとどまっている。

 追加の設備投資で、ロボットやツーリングなどの設備を増強し、生産ラインのスピードを高め、生産台数を増やす。AATのピックアップ車の生産能力は年間19万5000台に増強される。乗用車を含めた全体の生産能力は年間29万5000台。AATは九五年の創業以来、累計投資額が20億㌦に達している。

 フォード東南アジアのピーター・フリート社長は、今回の追加投資がタイをグローバル生産・輸出拠点に活用するフォード本社の戦略を補強し、レンジャーへの旺盛な需要を満たすことを可能にするものだと述べている。AATのラヨン工場は、フォード、マツダの新型ピックアップのほか、SUVのフォード・エベレスト、サブコンパクトカーの「フォード・フィエスタ」「マツダ2」、小型乗用車の「マツダ3」を生産している。

 一方、フォード・タイランドはラヨン県に建設中の乗用車工場が六月二六日に生産を開始することを明らかにしている。4億5000万㌦を投じた新工場では新型「フォーカス」を製造する予定で、月産規模は1000台。追って「エコ・スポート」やその他のモデルを製造する。


日付 : 2012年04月30日

By : 週刊タイ経済

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