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タイ東部の工業用水不足を警戒=貯水池の水位を厳重監視-工業団地公社

 タイ工業団地公社(IEAT)のウィラポン総裁は4日、同国東部に位置し重化学工業や製造業が集積する工業地帯、イースタンシーボードに工業用水を供給する主要3貯水池の水位が低下していることに懸念を表明した。4月の水位は貯水能力の50%に落ち込み、2005年に深刻な水不足が起きる直前の04年4月と同水準になっているという。当時の水位は15%まで低下した。同総裁は、「05年の事態を繰り返さないよう、厳重な監視を行う」と述べた。タイ国営通信(TNA)が伝えた。

 工業団地公社は、国の農業・協同組合省かんがい局や、東部チョンブリとラヨン両県で工業用水を販売する上場企業イースト・ウオーター(EASTW)と協力し、マプタプト、ヘマラート、パデーン、アジア、RILの5工業団地に十分な工業用水の供給ができるよう対応していくとしている。

 マプタプトなど5工業団地では、1日約22万立方メートルの工業用水を使用。同総裁は、今年の雨期が終わった後、改めて評価を行い、人工降雨が必要かどうかを判断すると述べた。

 一方、TNAによると、ポンサワット工業相は、4月20日時点の貯水池の水位は、04~05年の水不足当時よりも高いレベルにあると説明。今後も貯水池への水の流入が見込めるとし、「工業団地が必要とする十分な水が供給できる」との認識を示した。


日付 : 2012年05月08日

By : 時事速報

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