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次世代テレビで提携交渉=共同で技術開発、韓国勢追撃へ-ソニー・パナソニック

 ソニーとパナソニックが、次世代のテレビ技術とされる有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)事業で提携交渉に入ったことが15日、明らかになった。共同で技術開発を進めることを検討するもようだ。今後の交渉には流動的な部分が多いが、実現すれば日本の電機業界をけん引してきた両雄が手を組み、先行する韓国勢を追撃することになる。

 有機ELは現在主流の液晶テレビに比べて画質がより鮮明で、消費電力も少ない画像技術。韓国のサムスン電子やLG電子が量産で先行しており、いずれも年内にも55型の大型有機ELテレビを市場投入する予定だ。

 ソニーとパナソニックはそれぞれ2012年3月期にテレビ事業で巨額の赤字を計上し、純損益で過去最大の赤字に転落した。両社はこれを受けてテレビ事業の抜本的な見直しを進めており、次世代テレビの開発に関しても他社との提携で研究開発費などを抑えたい考えとみられる。

 ソニーは07年に有機ELテレビを世界で初めて発売したが、販売不振で10年には生産を中止し、現在は医療などの業務用モニターに特化。一方、パナソニックは15年度までに有機ELテレビの商品化を目指している。


日付 : 2012年05月15日

By : 時事速報

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