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東芝、タイにエアコンの第2工場 オフィス、ビル用の製品拡充-来年2月稼働

 東芝グループでエアコンなどを生産している東芝キヤリアのタイ現地法人、「東芝キヤリア・
タイ」は21日、第2工場を建設すると発表した。投資額は約20億バーツ(約51億円)。既に第1工場のある中部パトゥムタニ県バンガディ工業団地の隣接地に建設し、2013年2月の稼働を目指す。3年後には第1、第2工場を合わせ、生産能力を現状の2倍に拡大し、世界市場向けの輸出拠点と位置付けていく。

 東芝キヤリア・タイは、これまで家庭用など小型エアコンを生産。同日記者会見した東芝キヤリア・タイの小坂明生社長は、第2工場では主に店舗やオフィス向け、ビルや複合商業施設向けの空調システムを生産し、タイ工場の製品群を広げていくと説明。特にビル・複合商業施設向けでは、1台の室外機と複数の室内機をつなげ、それぞれの室内機が独立して空調を制御できる省エネ効果の高い製品を生産していくと語った。

 一方、同社のバンガディ工場は、昨年の洪水で被害を受け、今年2月下旬に操業を再開した。被害再発の可能性について、同工業団地の経営幹部も務める東芝タイ・グループのコブカン会長は、「第2工場建設は、洪水前からあった計画だ」とした上で、政府や工業団地による対策に加え、同社独自でも被害防止に取り組むと述べ、再発の恐れはないとの認識を示した。バンガディ工業団地で進められている輪中堤(防水壁)建設工事の進捗率は35%で、第1フェーズの完成予定である8月に間に合うと述べた。

 東芝キヤリア・タイは89年1月に設立され、東芝としては日本以外で初めてエアコン生産を開始する海外拠点となった。


日付 : 2012年05月22日

By : 時事速報

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