タイ工業連盟のパーコン副会長は、低調な欧米経済の影響を受け、国内産業の海外受注が２０～３０％減少していると話している。特に、電気・電子産業は深刻で、新規採用を抑制する動きも見られるという。同副会長は、タイの今年の輸出伸び率について、商業省が目標と
して掲げる１５％増を達成できない可能性があるとの認識を示した。

　工業連盟のソンマート事務局長によれば、同連盟に所属する各部会は、国内企業が近隣諸国へ生産拠点を移すことに備え、各国で労働者の技能向上のためのトレーニングを実施していると説明。特に労働集約型産業に関しては、コスト削減の努力を続けているが、国内の大幅な賃上げの結果、最終的には近隣国への移転を判断せざるを得ないと述べた。


日付 : 2012年06月11日

By : 時事速報