伊藤忠テクノソリューションズ（ＣＴＣ）は１５日、東南アジア事業強化の一環として、タイの中堅ＩＴ（情報技術）企業に出資すると発表した。株式の４５％を取得し、タイでのネットワーク、クラウドサービスなどを展開していく。ＣＴＣは、他の東南アジア域内国への進出も検討中で、事業網構築を進めていく方針だ。

　ＣＴＣが出資するのは、タイでシステム・ネットワーク構築、ＩＴインフラ製品の販売などを手掛けている「ネットバンド・コンサルティング」（バンコク）。出資額は明らかにしていないが、数億円の見通し。ＣＴＣはこのほど、ネットバンド社と同社主要株主「Ｖネット」の間で合弁契約の締結に合意した。７月１６日に出資手続きを完了する。ネットバンド社の２０１１年度売上高は５億２０００万バーツ（約１３億円）。

　ＣＴＣは、タイ大手企業などでシステム構築の実績があるネットバンド社に技術者を派遣したり、これまで蓄積してきたＩＴ関連技術を導入したりして、タイでのサービス強化を目指す。同社は、昨年４月、シンガポールに支店を開設しており、同支店を東南アジアの中核拠点と位置付け、各国での事業展開を統括していく。


日付 : 2012年06月15日

By : 時事速報