タイ投資促進委員会（ＢＯＩ）の集計によると、１～５月の外資系企業の投資申請件数は、前年同期比２６％増の５４７件となった。総投資額は同４５％増の２０５６億４６００万バーツだった。

　申請分のうち新規プロジェクトは２３３件（投資規模５３５億６８００万バーツ）で、事業拡大は３１４件（同１５２０億７８００万バーツ）。業種別では、金属製品・機械・自動車関係への投資額が最も多く６２４億７９００万バーツ（１７６件）だった。次いで、電気・電子産業５５７億３６００万バーツ（１１６件）、サービス・公共施設２４４億９００万バーツ（１０６件）、化学・紙・プラスチック２４３億６００万バーツ（７３件）など。

　国別に見ると、日本からの投資申請件数は３０８件、総額は１３０４億６２００万バーツで最高となった。次いで、オランダ１１５億７０００万バーツ（１６件）、マレーシア１１３億４４００万バーツ（１６件）、シンガポール１１２億８５００万バーツ（５３件）、米国９１億３１００万バーツ（１８件）など。

　ＢＯＩのアチャカ事務局長は、１月と４月の申請件数が低水準だったことについて、年末年始やタイ正月ソンクラン祭り（水掛け祭り）の大型連休に伴うものだと説明。前年４月は、投資額１０億バーツ超のプロジェクトが１０件以上あり、この中には約１００億バーツに上る自動車生産計画も含まれ、高水準だったと付け加えた。

◇２０１２年１～５月の各月の申請件数と投資額
１月＝７４件（６３件）、２２７億３１１０万バーツ（１４９億１０３０万バーツ）
２月＝１０７件（７５件）、５４０億７１９０万バーツ（２６９億２１５０万バーツ）
３月＝１２６件（１０５件）、５４０億３９７０万バーツ（２６３億３５３０万バーツ）
４月＝９７件（８７件）、２４５億６１９０万バーツ（３９１億７９９０万バーツ）
５月＝１４３件（１０２件）、５０２億４１４０万バーツ（３４０億４９９０万バーツ）
（注）カッコ内は前年同月実績


日付 : 2012年06月18日

By : 時事速報