ユーザー名 パスワード
クイック検索
キーワード

船外機生産をタイに集約=四輪車の海外生産比率、5年で79%に-スズキ

 スズキの鈴木修会長兼社長は28日、浜松市内で開催した株主総会で、現在はタイと豊川工場(愛知県豊川市)で生産している船外機について、「随時タイに移管しており、現在は6~7割を同国で生産している」と語った。同会長は、「最終的にはタイ1カ所で生産したい」との方針を示した。

 四輪車の海外生産比率は、今期65%と見込んでいるが、今後はインドやハンガリー、インドネシア、タイなどでの生産拡大を見込み、「(向こう5年間の計画では)79%まで高まる」(相沢直樹専務)とした。ただ、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域での景気拡大にかげりが出て、先行きに不透明感が高まっているとの見方も示し、「生産拡大は慎重に対応する」(同)と話している。

 鈴木俊宏副社長は、今後想定される地震対策の一環として、海岸線から300メートルの距離にある二輪の技術センター(静岡県磐田市)を浜松市北区の都田地区に移転すると述べた。年内に着工する。

 海岸から11キロの相良工場(静岡県牧之原市)では、四輪用のエンジン工場を集約していたが、軽自動車向けエンジンの生産の一部を湖西工場(静岡県湖西市)に移管。軽自動車は国内で生産し、小型車は国内とタイ、インド、インドネシアで相互補完する体制を整えながら、災害や円高などのさまざまなリスクに対応していく考え。


日付 : 2012年06月28日

By : 時事速報

登録