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ライオン(タイ)社 洗剤、食器洗剤、柔軟剤で増強

 ライオン・コーポレーション(タイランド)は、チョンブリ県シーラチャー工場の洗濯洗剤、食器洗剤、柔軟剤の生産能力を拡張する。設備投資額は7億バーツ。

 ブンヤリット・マハーモントリー社長は、国内外の需要増に対応するため設備能力を50%増強すると説明している。輸出は現在、総売上高の10%程度にとどまっているが、生産能力拡張後は20%に引き上げる。ASEAN、日本、香港、中東向けの輸出増の可能性を見ている。二〇一五年にASEAN経済共同体(AEC)が発足するが、ブンヤリット社長は、ASEAN向け輸出は10年以上前から始めているため大きなメリットにはならないとしている。AECでASEAN域内のプレーヤーのタイ進出も想定されるが、現在でも巨大プレーヤーとの熾烈な価格競争、サービス競争にさらされているため、グローバル競争への恐れはないと述べている。

 ブンヤリット社長によれば、今年上半期の売上高は7~8%増となったもよう。輸出がバーツ高の影響を受けたほか、国内販売も消費者が昨年の洪水後に不要な支出を切り詰めている影響で、目標とする成長率を幾分下回った。しかし下半期については楽観している。ブンヤリット社長は、個人ケア商品では、普及率が他の商品カテゴリーに比べて低いオーラル・ケア商品に強い可能性があると見ている。今年通年の売上高は前年比10%増となる120億バーツを見込んでいる。


日付 : 2012年07月09日

By : 週刊タイ経済

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