大和ハウス工業は２０日、今年度中にもベトナムに現地法人を設立する方針を明らかにした。ホーチミン市の駐在員事務所を格上げし、同国内で工場や倉庫の建設事業を始める。同社が海外で工場建設に乗り出すのは初めてという。

　同社は、ベトナムで主に双日の進める「ロンドウック工業団地」（南部ドンナイ省）の開発・運営事業に、３５％出資している。同団地に進出する工場や倉庫の建設を手始めにして、ベトナム国内の工場建設事業を本格的に始める。将来的には、住宅の建設も視野に入れるとみられる。これまで大和ハウスは、ベトナムに「ダイワハウスベトナム」（ハノイ市）を持っていたが、建物設計の受託が主業務だった。

　大和ハウスは、アジア地域では中国の大連や北京、上海などの各都市で分譲マンションや賃貸住宅などの事業を本格展開する。今後はベトナムやマレーシアなどで新たなビジネスチャンスを模索する方針。


日付 : 2012年07月20日

By : 時事速報