タイでトラクター変速機の生産開始=販売目標は前年比2倍-ヤンマー
ヤンマーは27日、タイ工場で農業用トラクター変速機の生産を開始したと発表した。同社は2004年にタイでトラクター販売をスタートし、昨年2月から組み立て生産を開始。タイ農業の機械化が進む中、一段のコスト競争力を高めるため、トラクターの基幹部品である変速機の現地生産化を判断した。2012年度(12年4月~13年3月末)のタイでのトラクター生産・販売は、前年実績の2倍となる約8000台、2015年度までに1万5000台を目指す。
ヤンマーは、タイ現地法人「ヤンマー・エスピー社(YSP)」のタイ工場(バンコク・ラカバン工業団地)で変速機を生産する。エンジンは、日本から輸入する。同工場は、約11億円を投資し、今年6月に新ラインを設置した。中満重廣YSP社長は、「タイではトラクターの使用時間が長く、耐久性とコスト低減が求められている」と指摘。コストは、部材の現地調達比率を高めることなどで、従来よりも3割低減を実現したとし、12年度の市場シェアを20%(11年度15%)に引き上げるとの目標を示した。
タイ国内のトラクター市場に関しては、12年度に前年度比20%増の伸びを予想。ヤンマーはタイ工場の製品について、ほぼタイ国内向けの販売を想定しているが、同様に機械化が進むとみられるベトナムやミャンマーなど周辺国についても市場調査を進めており、将来はタイを東南アジア域内向けの輸出拠点にしていくとしている。
YSPは1978年7月に設立され、農業・産業用小型ディーゼルエンジンの生産などを行ってきた。
日付 : 2012年07月27日
By : 時事速報
ヤンマーは、タイ現地法人「ヤンマー・エスピー社(YSP)」のタイ工場(バンコク・ラカバン工業団地)で変速機を生産する。エンジンは、日本から輸入する。同工場は、約11億円を投資し、今年6月に新ラインを設置した。中満重廣YSP社長は、「タイではトラクターの使用時間が長く、耐久性とコスト低減が求められている」と指摘。コストは、部材の現地調達比率を高めることなどで、従来よりも3割低減を実現したとし、12年度の市場シェアを20%(11年度15%)に引き上げるとの目標を示した。
タイ国内のトラクター市場に関しては、12年度に前年度比20%増の伸びを予想。ヤンマーはタイ工場の製品について、ほぼタイ国内向けの販売を想定しているが、同様に機械化が進むとみられるベトナムやミャンマーなど周辺国についても市場調査を進めており、将来はタイを東南アジア域内向けの輸出拠点にしていくとしている。
YSPは1978年7月に設立され、農業・産業用小型ディーゼルエンジンの生産などを行ってきた。
日付 : 2012年07月27日
By : 時事速報