ホンダがハイブリッド車投入 ジャズHVをタイで生産販売
ホンダのタイにおける四輪車の生産・販売会社であるホンダ・オートモービル(タイランド)は、七月二六日よりタイで「ジャズ・ハイブリッド(日本名フィット・ハイブリッド)」の販売を開始した。ハイブリッド(HV)車をタイで生産・販売する自動車メーカーはトヨタに次いで2社目。トヨタは「カムリ・ハイブリッド」と「プリウス」をタイ市場に投入している。ポンサワット・サワディワット工業相は、ハイブリッド車は1トン・ピックアップ・トラック、エコカーに次ぐタイの自動車工業の第3のプロダクト・チャンピオンとなる可能性があると期待を寄せている。
ホンダ・オートモービル・タイの小林浩社長は、今後拡大が期待されるタイのハイブリッド車市場を見越したもので、ジャズ・ハイブリッドは、優れた居住性と燃費性能を両立したタイ市場で初のコンパクトハイブリッド車だと述べている。アユタヤ県ロジャナ工場で生産し、小売価格は76万8000バーツから。販売台数は年間1万台を計画している。ハイブリッド車を海外で生産するのは、ホンダにとって米国に次いで2か国目となる。ホンダは今年末までにマレーシアでもジャズ・ハイブリッドの生産を予定している。ホンダのこれまでのジャズ・ハイブリッドとフィット・ハイブリッドの累計世界販売台数は約15万台。
一方、ホンダのタイにおける二輪車・汎用製品生産会社であるタイ・ホンダ・マニュファクチュアリング社は七月三〇日、ラーカバンにある汎用小型エンジンの新工場で、累計生産台数2000万台を記念した式典を開催した。タイ・ホンダは、一九八七年に汎用エンジンの生産を開始し、〇七年一〇月に累計生産台数が1000万台を突破した。その後わずか4年9か月で今回の累計2000万台を達成したことになる。昨年八月に稼動開始した新工場では、小型・軽量で高い互換性と耐久性に優れたホンダの量販エンジン「GX」シリーズや、ポンプ、刈払機などの生産を行なっている。この新工場は年間270万台の生産能力を誇る生産・輸出拠点となっている。タイ・ホンダで生産する汎用製品はタイ国内やアジア・大洋州地域の販売にとどまらず、現在では北米や欧州、日本などをはじめ世界80か国向けに輸出している。
この汎用新工場はグローバルな生産機能に加え、研究開発拠点としても機能する。ASEANにおける自動二輪車・汎用製品と関連製品の研究開発機能を有するホンダR&D東南アジア社の汎用製品開発機能を移管した。
ホンダはラーカバンの二輪車工場に新たに中大型二輪車モデルの生産ラインを日本から再配置することも計画しているもようだ。円高と高い労働コストから価格競争力が低下していることが理由。汎用エンジン生産ラインの新工場移管で空いたスペースを中大型二輪車のグローバル・モデルの生産に活用する。ラーカバン工場のエンジン生産ライン跡では日産800台の中大型二輪車を組み立てるもよう。
ホンダの二輪車販売会社のAPホンダは中大型二輪車の輸入販売を強化しており、今年四月には中大型バイク専門のショールーム兼サービスセンター「ホンダ・ビッグ・ウィング」の1号店をオープンしている。取り扱う二輪車は排気量600~1500㏄で、これまでに50台超を売った。APホンダの幹部は、ホンダがタイで400㏄超の大型二輪車の組立を計画していることを明らかにしている。
今年上半期の大型二輪車の販売台数は2521台で、前年比倍増している。一一年の大型二輪車の市場規模は2538台で、カワサキがマーケット・リーダー。
日付 : 2012年08月13日
By : 週刊タイ経済
ホンダ・オートモービル・タイの小林浩社長は、今後拡大が期待されるタイのハイブリッド車市場を見越したもので、ジャズ・ハイブリッドは、優れた居住性と燃費性能を両立したタイ市場で初のコンパクトハイブリッド車だと述べている。アユタヤ県ロジャナ工場で生産し、小売価格は76万8000バーツから。販売台数は年間1万台を計画している。ハイブリッド車を海外で生産するのは、ホンダにとって米国に次いで2か国目となる。ホンダは今年末までにマレーシアでもジャズ・ハイブリッドの生産を予定している。ホンダのこれまでのジャズ・ハイブリッドとフィット・ハイブリッドの累計世界販売台数は約15万台。
一方、ホンダのタイにおける二輪車・汎用製品生産会社であるタイ・ホンダ・マニュファクチュアリング社は七月三〇日、ラーカバンにある汎用小型エンジンの新工場で、累計生産台数2000万台を記念した式典を開催した。タイ・ホンダは、一九八七年に汎用エンジンの生産を開始し、〇七年一〇月に累計生産台数が1000万台を突破した。その後わずか4年9か月で今回の累計2000万台を達成したことになる。昨年八月に稼動開始した新工場では、小型・軽量で高い互換性と耐久性に優れたホンダの量販エンジン「GX」シリーズや、ポンプ、刈払機などの生産を行なっている。この新工場は年間270万台の生産能力を誇る生産・輸出拠点となっている。タイ・ホンダで生産する汎用製品はタイ国内やアジア・大洋州地域の販売にとどまらず、現在では北米や欧州、日本などをはじめ世界80か国向けに輸出している。
この汎用新工場はグローバルな生産機能に加え、研究開発拠点としても機能する。ASEANにおける自動二輪車・汎用製品と関連製品の研究開発機能を有するホンダR&D東南アジア社の汎用製品開発機能を移管した。
ホンダはラーカバンの二輪車工場に新たに中大型二輪車モデルの生産ラインを日本から再配置することも計画しているもようだ。円高と高い労働コストから価格競争力が低下していることが理由。汎用エンジン生産ラインの新工場移管で空いたスペースを中大型二輪車のグローバル・モデルの生産に活用する。ラーカバン工場のエンジン生産ライン跡では日産800台の中大型二輪車を組み立てるもよう。
ホンダの二輪車販売会社のAPホンダは中大型二輪車の輸入販売を強化しており、今年四月には中大型バイク専門のショールーム兼サービスセンター「ホンダ・ビッグ・ウィング」の1号店をオープンしている。取り扱う二輪車は排気量600~1500㏄で、これまでに50台超を売った。APホンダの幹部は、ホンダがタイで400㏄超の大型二輪車の組立を計画していることを明らかにしている。
今年上半期の大型二輪車の販売台数は2521台で、前年比倍増している。一一年の大型二輪車の市場規模は2538台で、カワサキがマーケット・リーダー。
日付 : 2012年08月13日
By : 週刊タイ経済