サイアム・クボタ・コーポレーションは、タイならびに近隣国での農業機械への強い需要から今年の売上高が前年比２５％増となる４００億バーツに達すると期待している。チャモーンウット・タムナーンチット営業部長は、カンボジア、ミャンマー、インドの需要が拡大していることを示し、国際市場からの売上高の総売上に占める割合は現在の１２％から二〇一五年には２０％に上昇するとの見通しを示している。

　タイでは生産性を伸ばすため、農業の機械化が進展している。国内外での需要増を受け、サイアム・クボタはトラクターの生産能力を年間５万台から７万５０００台に引き上げることを検討している。投資額は２０億バーツ規模になる見込み。チョンブリ県アマタナコンの工場敷地は未使用の土地が１００ライ以上ある。パトゥムタニ県ナワナコン工業団地の工場は昨年終わりの大洪水で被災したが、今四半期に完全復旧する見通し。ナワナコン工場はトラクターとエンジンを生産しており、約１２００人を雇用している。被災後は生産ラインの一部をアマタナコン工場に移して対応した。ナワナコン工場の設備能力はトラクター９万台、ディーゼル・エンジン１９万基。

　サイアム・クボタ・コーポレーションは、日本のクボタが６０％、サイアム・セメント・グループ（ＳＣＧ）が残りを出資する合弁企業で、昨年にサイアム・クボタ・インダストリー社とサイアム・クボタ・トラクター社の統合により登録資本金３１億バーツで設立された。


日付 : 2012年08月27日

By : 週刊タイ経済