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豊田通商エレクトロニクス GPS使い交通情報サービス

 豊田通商エレクトロニクス(タイランド)は、リアルタイムの交通情報を提供するサービスをこの七月から開始した。タクシー車両に取り付けたGPSナビゲーション・システムで交通情報を把握するもの。タイで利用可能な交通情報サービスは、タイムリーさに欠け、時として不正確または、古くなった交通情報でミスリードされることもあった。

 同社の交通情報サービス「Tスクウェア」は1万台のタクシーを使って走行中のGPS情報を収集し、バンコクの2万4000ルートと郊外の1万4000ルートの情報を提供する。データ量の多さから、タイで入手可能な交通情報では最も高品質で、最も正確かつリアルタイムな交通情報サービスだとしている。GPSのタクシー車両へのインストールでは5000万バーツ以上を使った。交通データの処理はアマゾンのクラウド・システムと中国企業の「CenNavi Technologies」と呼ばれるソフトウェア・エンジンを使用している。GPSからのデータは、他の商業システムが30秒または1分更新となっているのに対し、Tスクウェアは5秒ごとにGPSデータを取り込んでいるため、より正確なデータを得ることができる。

 カーナビでは幹線道路、支道や居住区の小道(ソイ)で異なる速度のパラメータを用いて、渋滞状況を画面上でカラー表示する。赤色は激しい渋滞、黄色は適度の交通量、緑色は渋滞がほとんどないことを示す。

 この交通情報システムはAIS、DTAC、トゥルー・ムーヴ用のアンドロイドベースのスマートフォンでも利用可能。ユーザーは、グーグルのアプリケーション・ストア「グーグル・プレイ」でアプリを無料ダウンロードでき、15日間、無料でお試し利用ができる。継続利用には登録が必要で料金は週10バーツ。アップルのiフォンのユーザーもアプリをダウンロードすることができる。スマホ・ユーザーの2%の顧客獲得を当面の目標としている。車載GPSナビゲーション・システムとしてもトヨタのほか日本車メーカーに提供する。交通情報収集により最もポピュラーなルートが分かるほか、タクシーの待合場所や時間帯も把握できる。



日付 : 2012年09月17日

By : 週刊タイ経済

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