エーザイ(タイ) 風邪薬の販売権を取得
エーザイ(タイランド)マーケティング社はドラッグストア向けの販売チャネルを強化する。医薬市場全体は横ばいとなっているものの、ドラッグストアを通じた大衆薬の市場は拡大しているため。
エーザイ(タイ)の昨年の売上高は13億6000万バーツ。売上の70%は公立病院向け販売で、10%が私立病院向け、10%がドラッグストア向けとなっている。とくに公立病院向けの販売は政府の予算縮小のため伸び悩んでいる。こうした傾向は数年前からのもので、売上高の成長を求めるには、市場の成長が見込めるドラッグストア向けの強化とASEANを中心とした輸出供給が必要と判断している。
タウィーサック・シトンスラパン社長によれば、ドラッグストア向け販売チャネルの強化は、すでに効果が現れている。今年上半期の大衆薬の市場は7%増だが、エーザイのそれは20%増に達している。公立病院向け販売は7~8%収縮している。エーザイは大衆薬の品揃えも増やす方針で、風邪薬などの導入を計画している。風邪薬は「Apracur」のタイでの販売権を取得している。タイの消費者に馴染みが深く、強いブランド力を持つ。アユタヤ県にある工場の洪水被災で生産がストップしたため販売を中止しているが、エーザイが10年間の販売権を取得し、販売再開のメドをつけた。ドラッグストアへの配布はDKSHタイに委託する。初年度は2000店のドラッグストアでの取り扱いが目標で、3、4年で5000店に増やす。ドラッグストア向けの次には私立病院向けの販売も開始し、シロップ、咳止め、喉薬なども追って導入する。風邪薬はミャンマー、ベトナム、ラオス、カンボジア向けにも輸出する計画で、現地での医薬登録を進める。エーザイはすでにアルツハイマー病、胃潰瘍、胃炎、骨粗鬆症などの治療薬をASEA諸国向けに輸出している。
日付 : 2012年09月17日
By : 週刊タイ経済
エーザイ(タイ)の昨年の売上高は13億6000万バーツ。売上の70%は公立病院向け販売で、10%が私立病院向け、10%がドラッグストア向けとなっている。とくに公立病院向けの販売は政府の予算縮小のため伸び悩んでいる。こうした傾向は数年前からのもので、売上高の成長を求めるには、市場の成長が見込めるドラッグストア向けの強化とASEANを中心とした輸出供給が必要と判断している。
タウィーサック・シトンスラパン社長によれば、ドラッグストア向け販売チャネルの強化は、すでに効果が現れている。今年上半期の大衆薬の市場は7%増だが、エーザイのそれは20%増に達している。公立病院向け販売は7~8%収縮している。エーザイは大衆薬の品揃えも増やす方針で、風邪薬などの導入を計画している。風邪薬は「Apracur」のタイでの販売権を取得している。タイの消費者に馴染みが深く、強いブランド力を持つ。アユタヤ県にある工場の洪水被災で生産がストップしたため販売を中止しているが、エーザイが10年間の販売権を取得し、販売再開のメドをつけた。ドラッグストアへの配布はDKSHタイに委託する。初年度は2000店のドラッグストアでの取り扱いが目標で、3、4年で5000店に増やす。ドラッグストア向けの次には私立病院向けの販売も開始し、シロップ、咳止め、喉薬なども追って導入する。風邪薬はミャンマー、ベトナム、ラオス、カンボジア向けにも輸出する計画で、現地での医薬登録を進める。エーザイはすでにアルツハイマー病、胃潰瘍、胃炎、骨粗鬆症などの治療薬をASEA諸国向けに輸出している。
日付 : 2012年09月17日
By : 週刊タイ経済