財務省は一〇月一日の新年度より、初めての新車購入者に対する税還付措置で個別物品税の還付を開始した。同スキームは車両登録から１年後に税還付が開始されることになっている。還付を受ける者は、少なくとも５年間、転売は不可となる。最初に税還付を受けたのは、このスキームの導入直後の一一年九月期に対象車種を購入した４７人で、還付額は３５０万バーツ。ウィルン・テーチャパイブン財務副大臣によれば、スキームの導入から１年間で、２５万人が１８０億バーツの物品税の還付を申請している。
　
　税還付の対象はタイで生産された自動車で、エンジン排気量１５００㏄以下の乗用車、ピックアップ・トラック、４ドア・ピックアップの３車種。物品税額に等しい額を還付するが、上限は１０万バーツとなっている。財務省はこの措置の実施期間に、約５０万台の車両が還付を受けるものと推定し、税還付経費として３００億バーツを二〇一三年度予算に計上している。


日付 : 2012年10月08日

By : 週刊タイ経済