王子ホールディングス タイのパッケージ会社を買収
日本の王子ホールディングス(王子製紙)は一〇月二日、タイの紙器及び美粧段ボール・メーカーのボックス・アジア・グループ・インターナショナル社の発行済み株式の100%を取得する株式売買契約を締結したと発表した。合わせて同業種のSET上場企業であるSパック&プリント社(SPACK)の発行済み株式の27%を追加取得したことも発表した。SPACK社については、一一年三月末に23・33%の株式を取得済みで、今回の27・00%の株式取得と合わせて50%超となることから、タイ証券取引所(SET)のルールに従い義務的公開買い付けを実施することになる。
王子グループは中長期計画で、東アジア市場一体化に備えた体制の確立に向け積極的な海外展開を推進していくことを掲げている。一一年より事業参画しているSPACK社にボックス社を加えることで、今後、両社によるシナジー効果を発揮させ、タイにおける紙器と段ボール市場での王子グループの位置づけを高めていく。SPACK社はタイ南部のハジャイ、ボックス社はタイ東部のラヨンに立地するため、周辺諸国にある王子グループの事業会社とのビジネス面における協調も図っていく。
王子グループが出資するSPACK社はユット・チンスパクン氏が創立者で、一九九四年四月の設立。一一年の売上高は11億4300万バーツとなっている。王子グループはチンスパクン家が保有する株式を取得しており、今回の株式買い増しでは、8100万株を1株あたり4バーツで買い取った。ユット氏は取締役会長を退任し、ヨット・チンスパクン氏とデン・チンスパクン氏も取締役を退いた。
王子グループは出資比率が50%を超えるため、1株4バーツで義務的公開買い付けを実施する。王子グループは、SPACKのビジネスに重要な変化を起こす計画がないことを投資家に伝えている。SPAC株の二日の終値は3・96バーツとなっている。SPACの一一年の純利益は7373万バーツだった。王子グループによる公開買い付けは一〇月一一日より開始される予定。SPACKの残る1億4900万株が対象となる。
日付 : 2012年10月08日
By : 週刊タイ経済
王子グループは中長期計画で、東アジア市場一体化に備えた体制の確立に向け積極的な海外展開を推進していくことを掲げている。一一年より事業参画しているSPACK社にボックス社を加えることで、今後、両社によるシナジー効果を発揮させ、タイにおける紙器と段ボール市場での王子グループの位置づけを高めていく。SPACK社はタイ南部のハジャイ、ボックス社はタイ東部のラヨンに立地するため、周辺諸国にある王子グループの事業会社とのビジネス面における協調も図っていく。
王子グループが出資するSPACK社はユット・チンスパクン氏が創立者で、一九九四年四月の設立。一一年の売上高は11億4300万バーツとなっている。王子グループはチンスパクン家が保有する株式を取得しており、今回の株式買い増しでは、8100万株を1株あたり4バーツで買い取った。ユット氏は取締役会長を退任し、ヨット・チンスパクン氏とデン・チンスパクン氏も取締役を退いた。
王子グループは出資比率が50%を超えるため、1株4バーツで義務的公開買い付けを実施する。王子グループは、SPACKのビジネスに重要な変化を起こす計画がないことを投資家に伝えている。SPAC株の二日の終値は3・96バーツとなっている。SPACの一一年の純利益は7373万バーツだった。王子グループによる公開買い付けは一〇月一一日より開始される予定。SPACKの残る1億4900万株が対象となる。
日付 : 2012年10月08日
By : 週刊タイ経済