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いすゞの新型D・MAX 発売1年で20万台

 トリペッチいすゞセールス社の中川弘志社長は、二〇一五年のASEAN経済共同体(AEC)の発足を機に域内のトラック輸送が拡大し、トラックの需要は急増すると見ている。AECの導入で障壁が取り払われ、トラックで商品をシンガポールから中国まで輸送できるようになると述べている。

 いすゞ自動車は、チャチュンサオ県ゲートウェイ工業団地に65億バーツを投じて工場を開発中で、一〇月中にオープン予定。年間13万台のトラックの生産能力を持つ。10万台が1トン・ピックアップ・トラックで、3万台が大型トラック。いすゞの1トン・ピックアップ・トラック新型「D・MAX」は発売開始から1年で20万台を超える販売・予約台数を記録する大ヒットとなっており、生産が追いつかず、3~4か月の納車待ちが発生している。中川社長は、購入予約した顧客にお詫びするとともに、一日でも早く納車できるよう生産を最大限急いでいると説明している。

 新工場が稼動すると、いすゞの年間生産能力は30万台に増強される。サムットプラカン県のプーチャオサミンプライ通りにある工場は2直制で、1日22時間稼動させて年間20万台の生産能力となっている。ゲートウェイ工場は一直で運転を開始する。

 いすゞがタイで生産するピックアップの70%はタイ市場向けで、残りは輸出。タイから欧州への輸出も手がけているが、欧州の債務危機の影響はまだ小さく、注文は伸びている。タイ国内販売は、ショールームが300店あり、ディーラーの数は100社。ディーラーを追加する計画はないが、より多くのショールーム/サービスセンターを開く方針。


日付 : 2012年10月15日

By : 週刊タイ経済

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