いすゞ自動車がタイ国内及び輸出向けピックアップ・トラックとその派生車需要の増加に対応するため、タイでの生産能力増強を目的に建設した新工場がこのほどオープンし、一〇月二九日に開所式をチャチュンサオ県ゲートウェイ工業団地で執り行なった。開所式には、いすゞの細井社長、タイ国政府からはアーリポン財務省次官を初め約６００人が出席した。細井社長はゲートウェイ新工場が、今後いすゞ自動車にとって飛躍の大きな原動力となり、タイ経済の発展、成長に大きく寄与すると信じていると述べている。

　新工場では新型ピックアップ・トラックの「Ｄマックス」を生産する。新型Ｄマックスは昨年にタイで発売を開始したもので、開発主体をタイに移管して開発された。タイ国いすゞのサムロン工場と合わせた生産能力は４０万台体制となる。

　トリペッチいすゞセールス社の中川弘志社長は、一二年通年の販売台数が２１万台に達するとの見通しを示している。新型Ｄマックスの販売が好調。いすゞの販売台数は一～九月で１５万台を突破しており、一一年通年実績の１３万２１９４台をすでに上回っている。いすゞのタイでの販売台数は１７万台超を売った〇五年が過去最高で、今年はこれを更新する見通し。


日付 : 2012年11月05日

By : 週刊タイ経済