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ホンダが生産再開から半年 新車販売台数は10万台超

 ホンダ・オートモービル(タイランド)社は一〇月二九日、アユタヤ県ロジャナ工業団地の四輪生産工場が三月三一日に操業を再開してからの半年間で、新車販売台数が10万3709台に達し、前年同期比140%増を記録したと発表した。この間の市場シェアは14・5%に達し、新車市場でいすゞを抜いて初めて2位につけている。

 ホンダの昨年四~九月の販売台数は4万3237台にとどまっていた。ホンダは昨年三月の東日本大震災によるサプライチェーン寸断の打撃が自動車各社の中で最も大きかった。ホンダの九月の新車販売台数は1万9465台で、市場シェアは14・6%。トヨタの4万6568台に次いで2位につけている。いすゞは1万7046台でシェア12・8%。四~九月の販売台数でいすゞは10万239台を記録しており、ホンダの販売台数はいすゞを上回っている。ただし一~九月の販売台数では、いすゞが15万3台を記録している一方、ホンダは10万6444台にとどまっており、新車市場で3位となっている。

 乗用車のセグメントでは九月のホンダの販売台数は1万8614台で、市場シェアは27・7%。四~九月の販売台数は10万916台で、市場シェアは29・5%に達している。一~九月の販売台数は10万3516台で、市場シェアは22・9%。

 ホンダは、すべての顧客のライフスタイルのニーズを満たすため、9つの新モデルを投入して生産再開後に販売を強化した。日本から輸入販売が3モデル。タイで生産するモデルでは新型シビック、ジャズ・ハイブリッド、シティCNG、フリード、ブリオ、CR・Vを投入した。ピタック・プリティサーリコン副社長は、長期に及んだ洪水の影響から、生産再開以降、消費者の信頼感を維持するために新モデルの投入を早めたことを明らかにしている。新モデルはすべて成功し、顧客から非常にポジティブな反応を得たと述べている。とくに五月に売り出した、フルモデルチェンジの新型シビックは発売から5か月間の予約台数が2万5000台に達している。八月に導入したシティCNGはこれまでに1万8000台の予約を得ている。九月半ばに売り出した新型CR・Vもすでに8000台の予約が入っている。

 ホンダがタイで販売するモデルではブリオ、ジャズ、ジャズ・ハイブリッド、シティ、シティCNGの5モデルが小売価格100万バーツ以下で、政府の初めての新車購入に対する税還付スキームの対象車種になっている。この5モデルは一二月末までに購入予約すれば、物品税の還付を受けることができるため年末にかけて予約の伸びが続きそう。ホンダは年内に1・2リットル・エンジンのセダンの新モデルを投入する準備も進めている。


日付 : 2012年11月12日

By : 週刊タイ経済

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