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三菱自動車、ホンダ 一〇月の販売台数が過去最高

 三菱自動車タイランドの村橋庸元社長が一一月一〇日に明らかにしたところによれば、一〇月の三菱自の新車販売台数は1万3640台を記録し、一月からの累計で10万台を突破した。

 一〇月の販売台数は前年同月比で268・55%増となるもの。また月間の販売台数では過去最高を更新した。販売を牽引しているのはエコカーの「ミラージュ」で、一〇月は6740台を販売した。三菱の一〇月の新車販売の49・41%を占めている。1トン・ピックアップ車のトライトンは4713台で、前年同月比102・36%増。ピックアップ・ベースのSUVの「パジェロ・スポーツ」は1989台を売り、前年同月比79・19%増となった。

 村橋社長は、ミラージュに対する顧客の反応が予想以上に良いことが、販売台数の大幅増につながっていると述べている。一~一〇月の販売台数は10万235台と、今年の目標だった10万台を突破しており、通年では12万6000台に達する見通し。

 一方、ホンダ・オートモービル(タイランド)社は一一月一三日、一〇月のホンダの新車販売台数が2万1265台を記録し、月間の販売台数記録を更新したことを明らかにした。一~一〇月の販売台数は12万7709台で、過去最高を更新した。ホンダは昨年の大洪水でアユタヤ県ロジャナ工業団地にある四輪工場が被災し、操業を再開したのは今年三月末。今年一~三月は売るべきクルマがない状態が続いていたため、実質的に四~一〇月の7か月間で、過去最高を記録した一〇年通年の販売台数(11万4056台)を上回ったことになる。ピタック・プリティサーリコン上級副社長は、一二年通年の販売台数が17万台に達するとの見通しを示している。

 ホンダは昨年三月に売り出したエコカー「ブリオ」のセダン・バージョン「ブリオ・アメイズ」をアジアで発売する計画で、タイで先行販売する。一一月二三日に国立シリキット国際会議場でお披露目する。ハッチバックのブリオは昨年三月の発表から7日後に東日本大震災が発生し、出鼻をくじかれた。震災により寸断されたサプライチェーンは昨年八月頃には復旧したものの、一〇月にはロジャナ工場が大洪水で冠水する不運に見舞われた。

 ブリオ・アメイズはホンダがタイで今年新たに発表する10番目のモデル。ハッチバックのブリオと同じプラットフォームで、エンジンも1・2㍑ガソリン・エンジンで共通。タイ政府は初めての新車購入に対する税還付スキームを今年末まで実施しているため、このスキームに間に合うよう発売時期を繰り上げた。


日付 : 2012年11月19日

By : 週刊タイ経済

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