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国内新車販売台数 一~一〇月で114万3416台

 タイ国トヨタが一一月二七日に発表した一〇月の国内新車販売台数は14万2839台で、前年同月を232・2%上回った。前年同月比での大幅増は、前年一〇月が大洪水の影響から新車販売が極度の不振に陥っていたローベース効果によるものだが、前月に引き続き月間販売台数で過去最高を更新した。一~一〇月合計では114万3416台、前年同期比60・2%増を記録している。

 一〇月には乗用車の販売台数が7万2211台を記録。前年同月比263・7%増となった。乗用車の販売台数が月間7万台を超えたのは初めて。乗用車市場を牽引しているのはエコカーと価格が100万バーツ未満の小型乗用車。販売価格が100万バーツ未満のタイで生産された乗用車は、政府の初めての新車購入者に対する物品税還付措置が適用される。この措置は今年末までに購入予約することが条件で、納車時期が一三年にずれ込んでも構わないため、駆け込み需要は数か月続きそう。

 商用車の販売台数は7万628台で、前年同月比206・8%増を記録した。商用車も月間の販売台数が7万台を超えたのはこれが初めて。商用車のうち主力のピックアップ車(PPV含む)の販売台数は6万1391台で、同225・5%増を記録した。

 一〇月の新車販売台数をメーカー別に見ると、トヨタは4万9055台で前年同月比214・4%増。ホンダは2万1265台で303・2%増だった。いすゞは2万170台で283・4%増となった。乗用車の販売台数は、トヨタが2万211台、前年同月比188・4%増。ホンダは1万9666台、同301・2%増、日産は1万1259台で440・8%増となった。ピックアップ車(PPV含む)の販売台数は、トヨタが2万7333台で、前年同月比272・2%増を記録。いすゞは1万7948台、279・7%増、三菱自は6702台で94・9%増だった。なおPPVの販売台数は全体で6914台で、メーカー別内訳はトヨタが3550台、三菱が1989台、シボレーが787台、いすゞが524台、フォードが64台だった。ピックアップ車(PPVを除く)ではトヨタが2万3783台、263・5%増、いすゞが1万7242台、298・7%増、三菱が4713台、102・4%増だった。

 一~一〇月の国内自動車(新車)販売台数は114万3416台を記録し、前年同期比60・2%増となった。メーカー別ではトヨタが42万9806台(58・5%増)、いすゞが17万173台(40・2%増)、ホンダが12万7709台(62・5%増)。

 一~一〇月の乗用車の販売台数は52万3477台で、前年同期比62・6%増となった。トヨタが18万7470台(45・3%増)、ホンダが12万3182台(68・4%増)、日産が7万7043台(98・1%増)。ピックアップ車(PPV含む)の販売台数は54万2223台となり、前年同期を61・3%上回った。トヨタが22万4408台(75・6%増)、いすゞが15万5342台(40・1%増)、三菱自が7万1624台(43・0%増)だった。PPVの一~一〇月の販売台数は5万9130台で、トヨタが2万9108台、三菱自が2万2366台、いすゞが3564台、シボレーが3722台、フォードが370台だった。PPVを含まない1トン・ピックアップの販売台数は48万3093台となり、前年同期を60・1%上回った。トヨタが19万5300台(68・5%増)、いすゞが15万1778台(45・1%増)、三菱自が4万9258台(41・9%増)だった。

 タイ国内の新車市場は、小型乗用車を中心に多くの人気モデルや発売されたばかりの新モデルで数か月の納車待ちが発生している状況で、農繁期を迎えて新車市場が最盛期を迎える一一月以降も販売台数の大幅増が続く見通し。


日付 : 2012年12月03日

By : 週刊タイ経済

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