二〇一二年のタイの自動車工業 生産・輸出・販売が過去最高に
二〇一二年のタイの自動車工業は、生産台数、輸出台数、国内販売台数がいずれも過去最高を記録する見通しだ。タイ工業連盟(FTI)自動車部会が一二月二〇日に発表したところによれば、一~一一月の自動車生産台数は223万2364台を記録し、初めて年間200万台を突破した。一二月の生産計画台数は21万4988台で、通年の生産台数は約245万台に達する見通し。一一月には輸出台数も月間10万台を初めて突破した。
FTI自動車部会が二〇日に発表した一一月の自動車生産台数は、25万6581台となり、前年同月を982・85%上回った。単月の月間生産台数が25万台に達したのはこれで2か月連続となった。一〇月の25万2165台と比べても生産は1・75%増加しており、3か月連続で月間の過去最高記録を更新した。前年同月比での大幅な増加は、前年に大洪水の影響で生産が激減していたことによるローベース効果が理由。
一一月の自動車生産の車種別内訳は、乗用車が11万2423台で前年同月比1013・76%増となった。乗用車の月間生産台数が11万台を超えたのはこれが初めて。月間10万台超えは2か月連続となった。トラックの生産台数は14万4079台で、前年同月比961・12%増となった。うち1トン・ピックアップ車の生産台数は13万9536台、同1009・72%増。
一〇月の輸出向け生産台数は9万4813台で、生産台数全体の36・95%を占めた。前年同月比では806・26%増。乗用車の輸出向け生産台数は2万6073台(1037・57%増)、ピックアップ車の輸出向け生産台数は6万8740台(741・37%増)だった。一〇月の国内販売向け生産台数は16万1768台で全体の63・05%を占めた。前年同月比では1122・46%増。うち乗用車が8万6350台(1006・77%増)、ピックアップ車が7万796台(1507・54%増)だった。
自動車各社はシフト増や残業の延長で増産態勢をとっている。国内の新車市場は、政府の初めての新車購入に対する税還付スキームのおかげで対象車種の需要が急増している。各社は、国内市場での納車待ちを解消すべく、国内市場向けの生産を強化している。
今年一~一一月合計の生産台数は223万2364台となった。一二月の生産台数は21万台が見込まれており、通年の生産台数は約245万台に達することになる。一~一一月の生産台数は前年同期を64・34%上回った。乗用車が85万9910台で前年同月比70・63%増。トラックは137万1929台で60・65%増となった。うち1トン・ピックアップ車は133万2933台、59・44%増だった。ピックアップ車の内訳は、2ドア車が45万2510台(44・86%増)、4ドア車が73万4393台(67・88%増)、PPVが14万6030台(69・37%増)となっている。
一~一一月合計の輸出向け生産台数は94万1351台、前年同期比36・52%増。乗用車は24万3924台(37・36%増)、ピックアップ車は69万7427台(36・23%増)だった。一~一一月の国内販売向け生産台数は129万1013台で、前年同期比93・02%増。うち乗用車が61万5986台(88・74%増)、ピックアップ車が63万5506台(96・09%増)だった。
FTI自動車部会のスラポン・パイシットパタナポン広報担当が明らかにした一二月の自動車各社の生産計画の集計値によれば、生産台数は21万4988台に達する見通し。一一月の25万6581台を16・21%下回るものの、一一年一二月期実績の9万9426台と比べて116・23%増加する見通し。FTI自動車部会は今年通年の生産台数を前年比51%増となる220万台と見込んでいたが、245万台を突破する勢いとなっている。
タイ自動車インスティチュートは、二〇一二~一六年の第3次自動車セクター開発基本計画で、年間平均10%の生産増を目標に掲げている。年間生産台数で世界のトップ10入りを実現し、合わせて現地調達率も現在の40%から50%に高めることも目標としている。長期的な開発目標では、二〇二〇年までに330万台、二〇三〇年までに450万台、二〇四〇年までに500万台の生産を目指す。
一一月の輸出は10万台突破
FTI自動車部会の発表によれば、一一月の自動車完成車輸出台数は10万225台で、前年同月比1501・55%増となった。月間の輸出台数が10万台を超えたのはこれが初めて。前年同月比での異常な伸びは、大洪水の影響によるローベース効果によるものだが、輸出台数は前月比でも1・97%増加している。輸出額は465億8056万バーツで、前年同月に比べ1470・44%増。一一月のエンジンの輸出額は19億2932万バーツ(4・28%増)、組立部品は132億3919万バーツ(54・38%増)、交換部品は15億4903万バーツ(1・26%減)だった。完成車、エンジン、組立部品、交換部品を合わせた輸出額は632億9809万バーツで323・09%増だった。
一二年一~一一月の自動車完成車輸出は94万374台で、前年同月比34・23%増。輸出額は4493億6756万バーツで、前年同期に比べ37・70%増となった。一~一一月のエンジンの輸出額は252億1943万バーツ(3・53%増)、組立部品は1582億6565万バーツ(22・86%増)、交換部品は184億7322万バーツ(25・00%増)。すべて合わせた輸出額は6513億2586万バーツで31・77%増だった。
日付 : 2012年12月24日
By : 週刊タイ経済
FTI自動車部会が二〇日に発表した一一月の自動車生産台数は、25万6581台となり、前年同月を982・85%上回った。単月の月間生産台数が25万台に達したのはこれで2か月連続となった。一〇月の25万2165台と比べても生産は1・75%増加しており、3か月連続で月間の過去最高記録を更新した。前年同月比での大幅な増加は、前年に大洪水の影響で生産が激減していたことによるローベース効果が理由。
一一月の自動車生産の車種別内訳は、乗用車が11万2423台で前年同月比1013・76%増となった。乗用車の月間生産台数が11万台を超えたのはこれが初めて。月間10万台超えは2か月連続となった。トラックの生産台数は14万4079台で、前年同月比961・12%増となった。うち1トン・ピックアップ車の生産台数は13万9536台、同1009・72%増。
一〇月の輸出向け生産台数は9万4813台で、生産台数全体の36・95%を占めた。前年同月比では806・26%増。乗用車の輸出向け生産台数は2万6073台(1037・57%増)、ピックアップ車の輸出向け生産台数は6万8740台(741・37%増)だった。一〇月の国内販売向け生産台数は16万1768台で全体の63・05%を占めた。前年同月比では1122・46%増。うち乗用車が8万6350台(1006・77%増)、ピックアップ車が7万796台(1507・54%増)だった。
自動車各社はシフト増や残業の延長で増産態勢をとっている。国内の新車市場は、政府の初めての新車購入に対する税還付スキームのおかげで対象車種の需要が急増している。各社は、国内市場での納車待ちを解消すべく、国内市場向けの生産を強化している。
今年一~一一月合計の生産台数は223万2364台となった。一二月の生産台数は21万台が見込まれており、通年の生産台数は約245万台に達することになる。一~一一月の生産台数は前年同期を64・34%上回った。乗用車が85万9910台で前年同月比70・63%増。トラックは137万1929台で60・65%増となった。うち1トン・ピックアップ車は133万2933台、59・44%増だった。ピックアップ車の内訳は、2ドア車が45万2510台(44・86%増)、4ドア車が73万4393台(67・88%増)、PPVが14万6030台(69・37%増)となっている。
一~一一月合計の輸出向け生産台数は94万1351台、前年同期比36・52%増。乗用車は24万3924台(37・36%増)、ピックアップ車は69万7427台(36・23%増)だった。一~一一月の国内販売向け生産台数は129万1013台で、前年同期比93・02%増。うち乗用車が61万5986台(88・74%増)、ピックアップ車が63万5506台(96・09%増)だった。
FTI自動車部会のスラポン・パイシットパタナポン広報担当が明らかにした一二月の自動車各社の生産計画の集計値によれば、生産台数は21万4988台に達する見通し。一一月の25万6581台を16・21%下回るものの、一一年一二月期実績の9万9426台と比べて116・23%増加する見通し。FTI自動車部会は今年通年の生産台数を前年比51%増となる220万台と見込んでいたが、245万台を突破する勢いとなっている。
タイ自動車インスティチュートは、二〇一二~一六年の第3次自動車セクター開発基本計画で、年間平均10%の生産増を目標に掲げている。年間生産台数で世界のトップ10入りを実現し、合わせて現地調達率も現在の40%から50%に高めることも目標としている。長期的な開発目標では、二〇二〇年までに330万台、二〇三〇年までに450万台、二〇四〇年までに500万台の生産を目指す。
一一月の輸出は10万台突破
FTI自動車部会の発表によれば、一一月の自動車完成車輸出台数は10万225台で、前年同月比1501・55%増となった。月間の輸出台数が10万台を超えたのはこれが初めて。前年同月比での異常な伸びは、大洪水の影響によるローベース効果によるものだが、輸出台数は前月比でも1・97%増加している。輸出額は465億8056万バーツで、前年同月に比べ1470・44%増。一一月のエンジンの輸出額は19億2932万バーツ(4・28%増)、組立部品は132億3919万バーツ(54・38%増)、交換部品は15億4903万バーツ(1・26%減)だった。完成車、エンジン、組立部品、交換部品を合わせた輸出額は632億9809万バーツで323・09%増だった。
一二年一~一一月の自動車完成車輸出は94万374台で、前年同月比34・23%増。輸出額は4493億6756万バーツで、前年同期に比べ37・70%増となった。一~一一月のエンジンの輸出額は252億1943万バーツ(3・53%増)、組立部品は1582億6565万バーツ(22・86%増)、交換部品は184億7322万バーツ(25・00%増)。すべて合わせた輸出額は6513億2586万バーツで31・77%増だった。
日付 : 2012年12月24日
By : 週刊タイ経済