自動二輪車のAPホンダ 13年は販売台数4%増見込み
APホンダ社の加藤千明社長は、二〇一三年のホンダの自動二輪車販売台数を前年比4%増となる155万台と予測している。一三年のタイの経済成長率が5・5%増に達する見通しにあることや、農産物価格の上昇、旅行ブームなどが追い風になると見ている。二〇一三年のタイの二輪車市場は全体で215万台に達すると見ている。最低賃金の300バーツへの引き上げが二輪車の需要を刺激すると期待している。
APホンダの一二年の販売台数は149万台で、シェアは70%を維持した。排気量500㏄以上の大型二輪車は個別物品税率が引き上げられるが、販売全体には大きな影響はないと見ている。タイで売られる二輪車の大半は150㏄以下で、物品税率は変わらないことが理由。500㏄以上の二輪車の物品税率は3%から5%に改められ、この一月一日より工場渡し価格に対して課されている。この税率改定を受け、APホンダは一三年にタイで販売される大型二輪車の販売台数予測を8000台から7000台に下方修正した。うちホンダは3000台の販売を見込んでいる。大型二輪車の市場は拡大傾向にあり、一一年には2800台だったのが一二年には5900台に増えている。
APホンダは販売店を一三年末までに194店増やし、全国1250店に拡張する計画。また一月九日には5つの新モデルも発表した。
ホンダがグローバルモデルに位置づける「MSX125」は新開発の二輪車で、世界に先駆けてタイで販売を開始した。斬新で個性的なデザインのスポーツモデル。トレンドに敏感な若者を対象に新開発した。開発コンセプトは「ジャストサイズ&魅せるスペック」とし、コンパクトで扱いやすい車体と、大型スポーツモデルを彷彿させる本格的な装備を採用した。コンパクトで親しみやすいサイズながら、ボリューム感と躍動感を強調している。車体は、新設計のスチール製モノバックボーンフレームを採用。ワイドサイズの前・後12インチタイヤや倒立タイプのフロントフォーク、前・後のディスクブレーキなどの本格的な装備を施した。タンデム走行に対応するロングシートやピリオンステップも装備している。エンジンは、「ウェーブ125i」などに採用し、扱いやすさや燃費の良さで定評を得ている空冷・4ストローク・OHC・125㏄単気筒を採用。4速マニュアル・ミッションの採用で、市街地や郊外のレジャー用途で力強く扱いやすい出力特性としている。グローバルモデルとしてタイから各国に輸出する計画。
「Forza300」は排気量300㏄のプレミアム大型スクーターで、電子制御による燃料噴射システムのPGM・FIを採用している。運転者ならびに同乗者ともに座り心地を良くし、荷物の収納スペースも62リットルの容積を確保した。フルフェースのヘルメット2個が収納できる。
一方、商業省の取引競争委員会(独占禁止委に相当)は一月一〇日、APホンダ社の不公正取引容疑について、これまでの調査内容や証拠を検察庁に送ることを決定した。〇三年に二輪車販売店が訴えていたもので、ホンダの二輪車のみを販売するよう間接的に強要し、取引競争法第29条に違反した疑い。ブンソン・テリヤピロム商業相は、時効時期が四月に迫っていることから検察に送るのが妥当と判断したと説明している。検察庁が起訴を決定すれば、同法違反容疑では初の刑事事件になる。
日付 : 2013年01月14日
By : 週刊タイ経済
APホンダの一二年の販売台数は149万台で、シェアは70%を維持した。排気量500㏄以上の大型二輪車は個別物品税率が引き上げられるが、販売全体には大きな影響はないと見ている。タイで売られる二輪車の大半は150㏄以下で、物品税率は変わらないことが理由。500㏄以上の二輪車の物品税率は3%から5%に改められ、この一月一日より工場渡し価格に対して課されている。この税率改定を受け、APホンダは一三年にタイで販売される大型二輪車の販売台数予測を8000台から7000台に下方修正した。うちホンダは3000台の販売を見込んでいる。大型二輪車の市場は拡大傾向にあり、一一年には2800台だったのが一二年には5900台に増えている。
APホンダは販売店を一三年末までに194店増やし、全国1250店に拡張する計画。また一月九日には5つの新モデルも発表した。
ホンダがグローバルモデルに位置づける「MSX125」は新開発の二輪車で、世界に先駆けてタイで販売を開始した。斬新で個性的なデザインのスポーツモデル。トレンドに敏感な若者を対象に新開発した。開発コンセプトは「ジャストサイズ&魅せるスペック」とし、コンパクトで扱いやすい車体と、大型スポーツモデルを彷彿させる本格的な装備を採用した。コンパクトで親しみやすいサイズながら、ボリューム感と躍動感を強調している。車体は、新設計のスチール製モノバックボーンフレームを採用。ワイドサイズの前・後12インチタイヤや倒立タイプのフロントフォーク、前・後のディスクブレーキなどの本格的な装備を施した。タンデム走行に対応するロングシートやピリオンステップも装備している。エンジンは、「ウェーブ125i」などに採用し、扱いやすさや燃費の良さで定評を得ている空冷・4ストローク・OHC・125㏄単気筒を採用。4速マニュアル・ミッションの採用で、市街地や郊外のレジャー用途で力強く扱いやすい出力特性としている。グローバルモデルとしてタイから各国に輸出する計画。
「Forza300」は排気量300㏄のプレミアム大型スクーターで、電子制御による燃料噴射システムのPGM・FIを採用している。運転者ならびに同乗者ともに座り心地を良くし、荷物の収納スペースも62リットルの容積を確保した。フルフェースのヘルメット2個が収納できる。
一方、商業省の取引競争委員会(独占禁止委に相当)は一月一〇日、APホンダ社の不公正取引容疑について、これまでの調査内容や証拠を検察庁に送ることを決定した。〇三年に二輪車販売店が訴えていたもので、ホンダの二輪車のみを販売するよう間接的に強要し、取引競争法第29条に違反した疑い。ブンソン・テリヤピロム商業相は、時効時期が四月に迫っていることから検察に送るのが妥当と判断したと説明している。検察庁が起訴を決定すれば、同法違反容疑では初の刑事事件になる。
日付 : 2013年01月14日
By : 週刊タイ経済