ターク県メーソートに経済特区 21日の閣議で開発案を承認
政府は一月二一日にウタラディット県で開いた移動閣議で、タイ・ミャンマー国境のターク県メーソートを経済特別区に開発する計画を承認した。国家経済社会開発委員会(NESDB)事務局が、ASEAN経済共同体(AEC)の発足を機に東西経済回廊を開発する目的で提案したもの。トサポーン・セーリーラック政府報道官は、特区の範囲についてメーソート郡全体またはその一部から成ると述べている。メーソートの税関ゲートの機能を充実させ、ASEANシングルウィンドウに応じたワンストップサービスを提供する。
政府は国境県での特別経済区(SEZ)の開発を構想しており、メソートは先行実施するパイロット・プロジェクトの位置づけ。メーソート以外ではカンチャナブリ、サケーオ、トラート、ソンクラー、ナラティワート、ノンカーイ、チェンライ、ムクダハンでの特区開発を考えている。
二一日の閣議ではNESDB事務局が提出した特別経済開発区に関する総理府規則案を承認した。プロジェクトを実施するために首相を委員長とする経済特別区政策委員会が設置される。ジンラック首相は、メーソートの経済特区開発に関しこれまでも閣議で議論されてきたことを明らかにしている。当初、経済特区に指定されるのは同郡のメーパー区とターサーイルアット区の5600ライ超。ムーイ川が国境になっている。既存の橋の渋滞を緩和するため、2番目の友好橋も建設される。経済特区には工業団地も造成され、自治体、民間部門、関税局とタイ工業団地公団(IEAT)が共同運営する。出荷/配布センター、免税区、保税倉庫、ワンストップサービス設備、通関なども経済特区の一部になる。
工業経済事務局は最新の研究で、メーソートがタイ・ミャンマー間の国境貿易の拠点になっているため経済発展のポテンシャルがあるとしている。繊維・衣料産業、野菜・果物加工、製材、家具などの産業や製品の交易に寄与すると見ている。メーソートの国境貿易額は北部地方では最も大きく、昨年は約300億バーツを記録している。
トサポーン政府報道官は、経済特区の開発を進めるため、一部エリアの保護森林区指定を解除する必要があるかもしれないと述べている。スリヤ・プラサートバンディット・ターク県知事は、特区開発に合わせて、鉄道、ターク~メーソート間の4車線国道、空港なども開発が進むとの見通しを示している。
二一日の移動閣議では、スコータイ、ウタラディット、ターク、ペチャブン、ピッサヌロークの北部5県での111件のプロジェクト、総額520億バーツの実施も承認した。このうち直ちに実行可能なプロジェクトは35件、6億7271万バーツ。その他は準備調査の実施が原則として承認された。
ターク県商業会議所のプラサート・ジュンキットルンロート事務局長は、8年前に構想されたメーソート経済特区開発が陽の目を見たことを歓迎するとともに、二〇一六年のAEC発足までに完成することを望んでいる。
日付 : 2013年01月28日
By : 週刊タイ経済
政府は国境県での特別経済区(SEZ)の開発を構想しており、メソートは先行実施するパイロット・プロジェクトの位置づけ。メーソート以外ではカンチャナブリ、サケーオ、トラート、ソンクラー、ナラティワート、ノンカーイ、チェンライ、ムクダハンでの特区開発を考えている。
二一日の閣議ではNESDB事務局が提出した特別経済開発区に関する総理府規則案を承認した。プロジェクトを実施するために首相を委員長とする経済特別区政策委員会が設置される。ジンラック首相は、メーソートの経済特区開発に関しこれまでも閣議で議論されてきたことを明らかにしている。当初、経済特区に指定されるのは同郡のメーパー区とターサーイルアット区の5600ライ超。ムーイ川が国境になっている。既存の橋の渋滞を緩和するため、2番目の友好橋も建設される。経済特区には工業団地も造成され、自治体、民間部門、関税局とタイ工業団地公団(IEAT)が共同運営する。出荷/配布センター、免税区、保税倉庫、ワンストップサービス設備、通関なども経済特区の一部になる。
工業経済事務局は最新の研究で、メーソートがタイ・ミャンマー間の国境貿易の拠点になっているため経済発展のポテンシャルがあるとしている。繊維・衣料産業、野菜・果物加工、製材、家具などの産業や製品の交易に寄与すると見ている。メーソートの国境貿易額は北部地方では最も大きく、昨年は約300億バーツを記録している。
トサポーン政府報道官は、経済特区の開発を進めるため、一部エリアの保護森林区指定を解除する必要があるかもしれないと述べている。スリヤ・プラサートバンディット・ターク県知事は、特区開発に合わせて、鉄道、ターク~メーソート間の4車線国道、空港なども開発が進むとの見通しを示している。
二一日の移動閣議では、スコータイ、ウタラディット、ターク、ペチャブン、ピッサヌロークの北部5県での111件のプロジェクト、総額520億バーツの実施も承認した。このうち直ちに実行可能なプロジェクトは35件、6億7271万バーツ。その他は準備調査の実施が原則として承認された。
ターク県商業会議所のプラサート・ジュンキットルンロート事務局長は、8年前に構想されたメーソート経済特区開発が陽の目を見たことを歓迎するとともに、二〇一六年のAEC発足までに完成することを望んでいる。
日付 : 2013年01月28日
By : 週刊タイ経済