シャープ・アプライアンス・タイ 冷蔵庫生産が累計1000万台に
シャープの白物家電製品生産会社のシャープ・アプライアンス(タイランド)[チャチュンサオ県バンパコン郡]は三月一一日、冷蔵庫の生産台数が累計1000万台に達したと発表した。同社は一九八八年五月に、タイ市場向けに冷蔵庫の生産を年間3万台規模で開始し、その後、ASEAN地域を中心とした新興国や中近東、オセアニア、欧州、米州、中国、日本などへ供給先を広げている。現在では約100か国へ輸出するシャープの冷蔵庫の一大生産拠点として年間150万台規模の生産体制を構築している。
シャープ・アプライアンス・タイが生産する冷蔵庫は直冷方式の1ドア小型タイプからファン式の4ドア超大型タイプまで豊富なラインナップとなっている。今回の累計生産1000万台達成を記念し、シャープの特長的な技術である左右両開きドアを採用した2ドア・ボトム・フリーザー冷蔵庫をASEAN向けに初めて製品化し、三月より市場に投入する。同社は成長盛んなASEAN市場向けを中心に商品企画を行なっており、ASEANで消費が旺盛な中間所得層をターゲットに新しいライフスタイルを提案できる商品の開発を推進している。新たに導入する新製品は、独自技術のドア開閉システムに加え、水がたくさん入れられるカンガルーポケット、大物野菜の取り出しを簡単にするヒポマウス野菜ケースなども搭載している。
記念式典に出席したシャープ本社の中島副本部長によれば、シャープの冷蔵庫の生産拠点は、日本の大阪、中国の上海、インドネシアのジャカルタとタイの4拠点。グローバルな視点で冷蔵庫の最適生産地を棲み分けている。日本の工場は基本的に日本市場向け、中国工場は同国と日本受け、インドネシアの工場は今年の一〇月より新工場が稼動し、生産台数増を図ることになっているが、インドネシア市場向け供給が基本となっている。これに対しシャープ・アプライアンス(タイランド)は、総生産量の90%以上を輸出するシャープの海外事業で最も重要な生産拠点になっている。同副本部長はシャープ・アプライアンス・タイ製の冷蔵庫は品質が良いと各国で好評を得ているが、コスト競争力はさらなる強化が必要と考えていると述べ、タイ工場を通じたグローバルな冷蔵庫事業のさらなる拡大に向け、シャープ・グループ全体でバックアップしていくとしている。
シャープ・アプライアンス(タイランド)の鈴木隆社長は、八八年の生産開始から、生産台数が増加していく中で、約2年前の二〇一〇年一一月に冷蔵庫の第2工場を稼動させ、中大型冷蔵庫の生産を新工場に集約したことを説明している。この新工場は、省エネにも配慮した最新鋭の向上で、太陽光を取り入れたスカイライト・システムにより昼間の電力消費を抑えている。また空気の循環を促す社屋設計に加え、47基のジェットファンにより空気を効率よく循環させることで空調設備への投資削減と消費電力の低減を図っている。さらにジェットファンの電気は屋根に設置した100㌔㍗のソーラーパネルで発電している。
式典に招かれた投資委員会(BOI)のウドム・ウォンウィワットチャイ事務局長は、祝辞を述べるとともに、シャープがタイの数ある企業の中でも有数の輸出企業で、関連会社も含めれば10万人以上を雇用し、タイ人エンジニアへの技術移転や労働者のスキル向上にも取り組んでいることに感謝の意を表明している。
日付 : 2013年03月18日
By : 週刊タイ経済
シャープ・アプライアンス・タイが生産する冷蔵庫は直冷方式の1ドア小型タイプからファン式の4ドア超大型タイプまで豊富なラインナップとなっている。今回の累計生産1000万台達成を記念し、シャープの特長的な技術である左右両開きドアを採用した2ドア・ボトム・フリーザー冷蔵庫をASEAN向けに初めて製品化し、三月より市場に投入する。同社は成長盛んなASEAN市場向けを中心に商品企画を行なっており、ASEANで消費が旺盛な中間所得層をターゲットに新しいライフスタイルを提案できる商品の開発を推進している。新たに導入する新製品は、独自技術のドア開閉システムに加え、水がたくさん入れられるカンガルーポケット、大物野菜の取り出しを簡単にするヒポマウス野菜ケースなども搭載している。
記念式典に出席したシャープ本社の中島副本部長によれば、シャープの冷蔵庫の生産拠点は、日本の大阪、中国の上海、インドネシアのジャカルタとタイの4拠点。グローバルな視点で冷蔵庫の最適生産地を棲み分けている。日本の工場は基本的に日本市場向け、中国工場は同国と日本受け、インドネシアの工場は今年の一〇月より新工場が稼動し、生産台数増を図ることになっているが、インドネシア市場向け供給が基本となっている。これに対しシャープ・アプライアンス(タイランド)は、総生産量の90%以上を輸出するシャープの海外事業で最も重要な生産拠点になっている。同副本部長はシャープ・アプライアンス・タイ製の冷蔵庫は品質が良いと各国で好評を得ているが、コスト競争力はさらなる強化が必要と考えていると述べ、タイ工場を通じたグローバルな冷蔵庫事業のさらなる拡大に向け、シャープ・グループ全体でバックアップしていくとしている。
シャープ・アプライアンス(タイランド)の鈴木隆社長は、八八年の生産開始から、生産台数が増加していく中で、約2年前の二〇一〇年一一月に冷蔵庫の第2工場を稼動させ、中大型冷蔵庫の生産を新工場に集約したことを説明している。この新工場は、省エネにも配慮した最新鋭の向上で、太陽光を取り入れたスカイライト・システムにより昼間の電力消費を抑えている。また空気の循環を促す社屋設計に加え、47基のジェットファンにより空気を効率よく循環させることで空調設備への投資削減と消費電力の低減を図っている。さらにジェットファンの電気は屋根に設置した100㌔㍗のソーラーパネルで発電している。
式典に招かれた投資委員会(BOI)のウドム・ウォンウィワットチャイ事務局長は、祝辞を述べるとともに、シャープがタイの数ある企業の中でも有数の輸出企業で、関連会社も含めれば10万人以上を雇用し、タイ人エンジニアへの技術移転や労働者のスキル向上にも取り組んでいることに感謝の意を表明している。
日付 : 2013年03月18日
By : 週刊タイ経済