三菱自動車タイランド 累計輸出台数200万台を達成
三菱自動車はタイを1トン・ピックアップ・トラックとエコカーの輸出生産拠点として活用する戦略を強化する。昨年のタイからの輸出台数は約28万台だったが、今年は34万台を見込んでいる。三菱自タイは三月一九日、前身のMMCシティポン社が一九八八年に輸出を開始して以来の累計輸出台数が200万台に達したことを発表した。同時にタイ国内販売100万台、累計生産300万台を達成している。三菱自は今後、タイ国内販売とタイからの海外輸出で一層の伸長が見込まれることを踏まえ、10億バーツを投じ、現在46万台の年間生産能力を二〇一三年度中に51万台に増強することも発表した。
累計輸出200万台達成記念式典に出席した三菱自動車工業の益子修社長は、タイ政府による自動車工業支援と投資委員会(BOI)による投資優遇を背景に、タイが三菱自にとって日本に次いで2番目に大きな生産拠点となっていることを示している。三菱自は一九六一年よりタイでの事業を開始し、一九八八年には乗用車の「ランサー・チャンプ」420台のタイからの輸出を開始した。現在の三菱自動車タイの年産能力は46万台で、約70%が輸出生産ラインとなっている。今年二月時点でタイからの輸出台数は累計200万台に達した。益子社長は、三菱自がタイを海外主要生産拠点と位置付けて積極的に輸出事業に取り組んできたことを示し、タイで生産された200万台ものクルマが、世界140以上の国と地域に渡り、愛用されていることを大変誇りに思うと述べている。さらに次の100万台も3、4年のうちに達成し、引き続き、タイ自動車産業とともに発展していくことを望んでいるとした。
三菱自タイが現在、世界140か国に輸出している主要モデルは1トン・ピックアップ車の「トライトン」で、全体の73・2%を占めている。ピックアップ車派生SUVの「パジェロ・スポーツ」が21・7%、エコカーの「ミラージュ」が5・1%を占めている。同社のレムチャバン工場は、ミラージュの輸出生産拠点に位置づけられており、今後も輸出比率は上昇していく見通しにある。益子社長は、他の場所でミラージュを生産する計画はないと述べている。二月末時点の累計輸出台数は202万1864台で、車種別内訳はL200/トライトンが171万3045台(84・7%)、パジェロスポーツが19万4902台(9・6%)、ランサーが6万3365台(3・1%)、ミラージュが4万6070台(2・4%)、スペースワゴンが4477台(0・2%)、ギャランが5台(0・0%)。地域別ではヨーロッパが65万9444台(32・6%)、アジア・ASEANが37万975台(18・3%)、中南米が33万1310台(16・4%)、アフリカが26万4877台(13・1%)、オセアニアが22万8131台(11・3%)、中東が16万7127台(8・3%)となっている。
三菱自タイは昨年、年産能力15万台でミラージュの量産を開始したが、今年は新たに10億バーツを投じ、設備能力を5万台増強する計画。さらにタイ生産車の品質強化、生産維持開発の現地化、ASEAN地域の市場・技術情報の収集機能強化などを目的にR&Dの強化を図る。ASEAN地域での事業拡張と市場の拡大に適応するため、2年以内に研究開発センターをタイに設けることにしている。最初のステップとして、タイ人ならびに日本人のエンジニアの数を40人から120人に増やすことを計画している。またレムチャバンの生産拠点にはテストコースも設置する計画だ。国内市場では、三菱自タイは12万台の販売を目標としている。今年のタイの予想新車販売台数120万台のうち10%のシェア獲得を目指している。
日付 : 2013年04月01日
By : 週刊タイ経済
累計輸出200万台達成記念式典に出席した三菱自動車工業の益子修社長は、タイ政府による自動車工業支援と投資委員会(BOI)による投資優遇を背景に、タイが三菱自にとって日本に次いで2番目に大きな生産拠点となっていることを示している。三菱自は一九六一年よりタイでの事業を開始し、一九八八年には乗用車の「ランサー・チャンプ」420台のタイからの輸出を開始した。現在の三菱自動車タイの年産能力は46万台で、約70%が輸出生産ラインとなっている。今年二月時点でタイからの輸出台数は累計200万台に達した。益子社長は、三菱自がタイを海外主要生産拠点と位置付けて積極的に輸出事業に取り組んできたことを示し、タイで生産された200万台ものクルマが、世界140以上の国と地域に渡り、愛用されていることを大変誇りに思うと述べている。さらに次の100万台も3、4年のうちに達成し、引き続き、タイ自動車産業とともに発展していくことを望んでいるとした。
三菱自タイが現在、世界140か国に輸出している主要モデルは1トン・ピックアップ車の「トライトン」で、全体の73・2%を占めている。ピックアップ車派生SUVの「パジェロ・スポーツ」が21・7%、エコカーの「ミラージュ」が5・1%を占めている。同社のレムチャバン工場は、ミラージュの輸出生産拠点に位置づけられており、今後も輸出比率は上昇していく見通しにある。益子社長は、他の場所でミラージュを生産する計画はないと述べている。二月末時点の累計輸出台数は202万1864台で、車種別内訳はL200/トライトンが171万3045台(84・7%)、パジェロスポーツが19万4902台(9・6%)、ランサーが6万3365台(3・1%)、ミラージュが4万6070台(2・4%)、スペースワゴンが4477台(0・2%)、ギャランが5台(0・0%)。地域別ではヨーロッパが65万9444台(32・6%)、アジア・ASEANが37万975台(18・3%)、中南米が33万1310台(16・4%)、アフリカが26万4877台(13・1%)、オセアニアが22万8131台(11・3%)、中東が16万7127台(8・3%)となっている。
三菱自タイは昨年、年産能力15万台でミラージュの量産を開始したが、今年は新たに10億バーツを投じ、設備能力を5万台増強する計画。さらにタイ生産車の品質強化、生産維持開発の現地化、ASEAN地域の市場・技術情報の収集機能強化などを目的にR&Dの強化を図る。ASEAN地域での事業拡張と市場の拡大に適応するため、2年以内に研究開発センターをタイに設けることにしている。最初のステップとして、タイ人ならびに日本人のエンジニアの数を40人から120人に増やすことを計画している。またレムチャバンの生産拠点にはテストコースも設置する計画だ。国内市場では、三菱自タイは12万台の販売を目標としている。今年のタイの予想新車販売台数120万台のうち10%のシェア獲得を目指している。
日付 : 2013年04月01日
By : 週刊タイ経済