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タダノ(タイランド) カーゴクレーンの生産開始

 日本のタダノがタイでのカーゴクレーン(車両積載型トラッククレーン)の生産を開始した。タイ現地法人のタダノ(タイランド)がラヨン県内のヘマラート・イースタンシーボード工業団地に建設した工場がこのほど竣工し、東南アジア、中東、アフリカなどの新興国向けの生産を始めた。

 タダノは中期経営計画で、戦略市場におけるグループ製品の販売強化とシェアアップに重点的に取り組んでおり、その海外戦略の一環として、戦略市場の中でもとくに東南アジア、中東、アフリカを主要なターゲットとする、同社初のカーゴクレーンの海外生産拠点をタイに設立することにした。日本国内向けカーゴクレーンの生産は、日本国内工場での生産を継続する。

 タイは日本の自動車産業の生産拠点となるなど、インフラが整備された工業団地が存在するほか、アジア地域への輸出入基地として港湾環境も整っている。また投資委員会(BOI)の優遇税制の恩典を受け、優位に事業展開できるといった利点もあるため、進出先をタイに決定した。

 18ライの土地に設けたラヨン工場は3億1000万バーツを投じて開発した。年産能力は1000台。タダノにとって日本、米国、ドイツ、中国に次ぐ5番目の生産拠点となる。タイ国内部品の調達率は20~30%だが、二〇一八年までに70%に引き上げる。当初はタイ国内向けの供給に専念するが、来年には東南アジア向けの輸出を開始する。初年度の生産目標は300~400台。二〇一八年までに年産能力は2000台に増やす予定で、一五年に第2フェーズの拡張工事に着手する。


日付 : 2013年06月10日

By : 週刊タイ経済

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