5月の工業信頼感指数 5か月ぶりに前月比改善
タイ工業連盟(FTI)が六月一四日に発表した五月のタイ工業部門信頼感指数(TISI)は94・3ポイントとなり、四月の92・9ポイントから改善した。指数が前月比で上昇するのは5か月ぶりだが、中間値の100ポイントを11か月連続で下回った。中間値を割り込んでいることは信頼感が悪化していることを意味する。
パユンサック・チャートスティポンFTI会長によれば、信頼感指数の改善は、受注、売上高、生産数量、原価、業績の指標の改善によるもの。バーツ相場が下落に転じたことで事業者の懸念が和らいだ。またタイ中央銀行が政策金利の0・25%幅での引き下げを決定したことも国内支出の刺激につながると期待している。さらに五月は前月に比べて営業日数が多かった。ただし工業事業者は依然として世界経済情勢、国内政治、不安定なバーツ相場が輸出に及ぼす影響、さらには原価高と労働力不足問題を懸念している。
3か月先の信頼感指数は四月期の99・1ポイントから100・4ポイントへと上昇し、信頼感は上向いている。受注、売上高、生産量、原価、業績の指標が上向いている。
信頼感指数を事業規模別に見ると、小規模企業の五月の信頼感指数は86・6ポイントとなり、四月の85・7ポイントを上回った。受注、売上高、生産数量、原価、業績の指標が前月比で上昇している。とくに石材、ガラス、セラミックなどの業種で指数が上昇した。3か月先の信頼感は97・9ポイントで、四月の98・2ポイントから低下した。
中規模企業の五月の信頼感指数は96・5ポイントで四月の93・3ポイントから上昇した。受注、売上高、生産数量、コスト、業績の指標が上昇している。屋根瓦、アルミ、船舶修理などの業種で指数が上昇している。3か月先の信頼感指数は99・7ポイントで前月の99・2ポイントを上回ったが、依然として中間値を割り込んでいる。
大規模企業の信頼感は98・7ポイントとなり、四月の98・3ポイントから改善した。受注、生産量、原価、業績の指標が上昇した。エアコン・冷機、電力、プラスチックなどの業種で信頼感が上昇した。3か月先の信頼感指数は103・4ポイントで前月の99・9ポイントから上昇した。
国内市場向け中心の工業(輸出比率が50%未満)の信頼感指数は四月の94・1ポイントから95・1ポイントへと上昇したが、中間値を割り込んでいるため、信頼感は引き続き悪化している。受注、原価、業績の指数が上昇した。屋根材、鉄鋼、セメントなどの業種で改善した。3か月先の指数は前月の99・6ポイントから100・4ポイントに上昇し、信頼感は上向いた。
輸出指向工業(輸出比率50%超)の信頼感指数は89・5ポイントで、四月の85・7ポイントから改善した。売上高、生産量、原価、業績の指数が改善した。食品、化学、石油化学などの業種で改善した。3か月先の指数は前月の96・3ポイントから100・1ポイントに上昇した。
日付 : 2013年06月24日
By : 週刊タイ経済
パユンサック・チャートスティポンFTI会長によれば、信頼感指数の改善は、受注、売上高、生産数量、原価、業績の指標の改善によるもの。バーツ相場が下落に転じたことで事業者の懸念が和らいだ。またタイ中央銀行が政策金利の0・25%幅での引き下げを決定したことも国内支出の刺激につながると期待している。さらに五月は前月に比べて営業日数が多かった。ただし工業事業者は依然として世界経済情勢、国内政治、不安定なバーツ相場が輸出に及ぼす影響、さらには原価高と労働力不足問題を懸念している。
3か月先の信頼感指数は四月期の99・1ポイントから100・4ポイントへと上昇し、信頼感は上向いている。受注、売上高、生産量、原価、業績の指標が上向いている。
信頼感指数を事業規模別に見ると、小規模企業の五月の信頼感指数は86・6ポイントとなり、四月の85・7ポイントを上回った。受注、売上高、生産数量、原価、業績の指標が前月比で上昇している。とくに石材、ガラス、セラミックなどの業種で指数が上昇した。3か月先の信頼感は97・9ポイントで、四月の98・2ポイントから低下した。
中規模企業の五月の信頼感指数は96・5ポイントで四月の93・3ポイントから上昇した。受注、売上高、生産数量、コスト、業績の指標が上昇している。屋根瓦、アルミ、船舶修理などの業種で指数が上昇している。3か月先の信頼感指数は99・7ポイントで前月の99・2ポイントを上回ったが、依然として中間値を割り込んでいる。
大規模企業の信頼感は98・7ポイントとなり、四月の98・3ポイントから改善した。受注、生産量、原価、業績の指標が上昇した。エアコン・冷機、電力、プラスチックなどの業種で信頼感が上昇した。3か月先の信頼感指数は103・4ポイントで前月の99・9ポイントから上昇した。
国内市場向け中心の工業(輸出比率が50%未満)の信頼感指数は四月の94・1ポイントから95・1ポイントへと上昇したが、中間値を割り込んでいるため、信頼感は引き続き悪化している。受注、原価、業績の指数が上昇した。屋根材、鉄鋼、セメントなどの業種で改善した。3か月先の指数は前月の99・6ポイントから100・4ポイントに上昇し、信頼感は上向いた。
輸出指向工業(輸出比率50%超)の信頼感指数は89・5ポイントで、四月の85・7ポイントから改善した。売上高、生産量、原価、業績の指数が改善した。食品、化学、石油化学などの業種で改善した。3か月先の指数は前月の96・3ポイントから100・1ポイントに上昇した。
日付 : 2013年06月24日
By : 週刊タイ経済