サイアム日立エレベーター社がチョンブリ県アマタナコン工業団地に開発した新工場がこのほどオープンした。投資額は１１億５０００万バーツ。初年度の生産目標は２０００台。二〇一五年までに５０００台のフル生産を見込んでいる。

　同社は日立グループとタイのサイアム・モーター・グループの合弁会社として一九九二年に設立された。アマタナコンにある既存工場の年産能力は１２００台。日立グループは、シンガポールにも工場を持つが、年産能力を２０００台から６００～７００台に減らして、タイに再配置することを決めている。シンガポールでの生産はいずれ中止し、タイに移管する方針で、日立エレベーターにとってタイは日本と中国に次ぐ第３のグローバル生産拠点になる。

　サイアム日立エレベーターは、二〇一六年にＡＳＥＡＮ経済共同体（ＡＥＣ）が発足することを睨み、来年にもミャンマーに営業所を開くことにしている。また二〇一五年にはタイにエスカレーターの工場も設ける。投資額は７～８億バーツを予定している。サイアム日立エレベーターの昨年の国内売上高は１４億バーツ。今年は１９～０億バーツを見込んでいる。


日付 : 2013年07月01日

By : 週刊タイ経済